1999 Fiscal Year Annual Research Report
ベーチェット病の病因に関する研究-HLA B51とその他の遺伝的素因との関連
Project/Area Number |
11670388
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
西山 緑 獨協医科大学, 医学部, 助手 (70265320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中江 公裕 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60010112)
高橋 雅典 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (70103356)
栗山 孝雄 獨協医科大学, 医学部, 助手 (30257175)
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Keywords | ベーチェット病 / 家族内発症者 / HLA-B51陽性 / 外陰部潰瘍 / 眼症状 / 完全型 / 不全型 / 発症年 |
Research Abstract |
1.ベーチェット病の家族内発症者83名(男41名、女42名)の調査票が得られた。この中には22組のペア発症者が含まれていた。 2.内訳は、完全型37名、不全型4名、疑い4名であった。HLA-B51陽性率は、53.1%(男58.8%、女46.7%)であった。 3.家族内発症者の続柄は、父4名、母17名、息子7名、娘3名、兄弟18名、姉妹17名、おじおば7名、めいおい2名、いとこ2名、夫婦2名、その他3名であった。 4.外陰部潰瘍と眼症状の有無は、高い負の相関を示し、ともにHLA-B51と型別に高い相関を示した。 5.外陰部潰瘍あり群のHLA-B51陽性率は39.1%であり、眼症状あり群では68%であった。 6.眼症状に高い相関を持つものは、他に視力障害度、生まれ年、及び発症年であった。 7.眼症状あり群の平均発症年は1973.3(±10.15)年であり、眼症状なし群の1981.3(±8.78)年と比較して、有意差が見られた(p=0.001)。 8.同様に発症年と高い相関をもつ完全型群では、平均発症年が1972.6(±9.58)年であり、不全型及び疑い群の1978.6(±l0.32SD)年と比較して有意差が見られた(p=0.001)。 9.ペア発症者22組を比較検討した結果、一致総数は、外陰部潰瘍の有無、型の一致及び発症年差と高い相関を示した。発症年差10年以上群の平均一致総数は、8.0(±1.31SD)であり、発症年差l0年末満群の10.0(±2.12SD)と比較し有意に少なかった(p<0.05)。 10.発症年により臨床症状が変化してきていることが、同一家族内においても見られた。
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Research Products
(1 results)