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2000 Fiscal Year Annual Research Report

エンドセリンを標的とした非ウイルス遺伝子治療法と血管病変、血管作動性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11670724
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

野元 淳子  福岡大学, 医学部, 助手 (50299559)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 出石 宗仁  福岡大学, 医学部, 助教授 (20131807)
自見 至郎  福岡大学, 医学部, 助手 (30226360)
朔 啓二郎  福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
野田 慶太  福岡大学, 医学部, 講師 (70289536)
熊谷 浩一郎  福岡大学, 医学部, 講師 (10248510)
Keywordsエンドセリン-1(ET-1) / 遺伝子多型 / Lys198Asn(K198N)多型 / 冠危険因子 / 動脈硬化症
Research Abstract

エンドセリン-1(ET-1)は内皮細胞と平滑筋細胞に分泌される強力的な血管収縮因子である。その発現は動脈硬化症及び冠内皮機能障害等で増大され、不安定動脈硬化プラークの破裂を惹起し、急性冠イベントを起こしうる。従って、ET-1をコーディングする遺伝子は明らかに冠動脈硬化症(CHD)の候補遺伝子である。本年度実施した実験、下記2項目について報告する。
その1:diC18-Gly-apoE(dpGapoE)ペプチドとpreproendothelin-1に対するアンチセンスオリゴの培養細胞導入実験は現在進行中である。
その2:ET-1遺伝子に1塩基置換によるアミノ酸変異(SNP)Lys198Asn(K198N)多型は肥満患者での血圧の上昇と関連する。エンドセリン-1遺伝子によるpreproendothelin-1の合成は各種ホルモンと血管因子がGATA-2とAP-1などの転写因子とET-1遺伝子プロモータとの結合を調節することによって調節される。患者対照研究において、ET-1遺伝子多型とCHDの関係及び通常の冠危険因子の影響を検討した。対象は冠動脈造影術によって診断された486名CHDを有する患者と210名有さない者(対照者)。ET1-K198N多型はRFLP法によって同定した。対象全体では、TT,GT,とGG型の頻度は9.5%,39.1%,と54.1%であり、Hardy-Weinberg平衡より予測した頻度と一致した。CHD患者群では、対照群と比し、男性の割合が多く(M/F:379/107vs.112/98)、糖尿病(33.7%vs.19.1%)と喫煙者(59.7%vs.38.6%)の発生率が有意に高かった。CHD患者群と対照群の間に、GG,GT,TTの頻度分布は有意差がなかったが、糖尿病を有する喫煙者では、CHD患者群のT alleleの頻度は29.0%で、対照群の9.5%より有意に高く(p<0.01)、年齢と性別で補正後、T allele保有者(TT+TG)のCHDリスクはGG型保有者の5.4倍(95%Cl:2.3-14.8)であった。以上の結果は、ET-1遺伝子をターゲートに遺伝子治療を行う時に、環境因子との絡みを考える必要があると示唆した。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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