1999 Fiscal Year Annual Research Report
成長ホルモン,インシュリン様成長因子のけいれん惹起性の有無について
Project/Area Number |
11670795
|
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
大澤 真木子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20119910)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 康 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10307530)
勝盛 宏 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90224477)
永木 茂 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20130271)
|
Keywords | てんかん / 成長ホルモン / 電気的キンドリングラット / ソフトスタチン / ニューDペプチド / 興奮性アミノ酸 / GABA |
Research Abstract |
成長ホルモン(GH)のけいれん惹起性の有無とメカニズムを検討するために、今年度は正常ラットにGHとインシュリン様成長因子(IGF-1)を急性投与(1回投与)、慢性投与(1日1回14回投与)しラット脳内神経ペプチド(ソフトスタチンSRIF、ニューロペプチド、NPY)、アルギニンバゾプレッシン(AVP)、β-エンドルフィン、興奮性アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸)、γ-アミノ酪酸(GABA)の含量を検討した。対照群には生食を投与した。現在、神経ペプチド、興奮性アミノ酸、GABAの統計を継続中であるが、明らかな有意差はみられないようである。又、SRIF、NPYの変化にも有意差がないようである。 正常ラットの扁桃核に電極を挿入して電気的キンドリングモデルラットを作製しGHのけいれん惹起性の検討においては、現在、扁桃核キンドリングラットを完成できたので、GH、IGF-1の種々の量を腹腔内投与し、けいれん閾値の低下、後発射の有無について検討を開始したところである。 成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)患児の睡眠パターンの検討においては、患者の数とインフォームドコンセントの問題があり、現在1人のみ終夜睡眠が終了し検討した。正常児との間に、睡眠ステージには大きな差はみられないようである。症例数を増やして検討しなければならないと思っている。 Dwarfラットはコマーシャルベースには高価で、又、ラットそのものの多数繁殖が困難であることもあり、次年度に正常ラットとの比較を予定している。
|