1999 Fiscal Year Annual Research Report
移植臓器長期生存に果たすGraft側の適応の機序の解析とその誘導に関する研究
Project/Area Number |
11671146
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小山田 尚 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80302149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 信弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40213673)
土井 秀之 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90188839)
織井 崇 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20282048)
関口 悟 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20312580)
里見 進 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00154120)
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Keywords | chronic rejection / Allo / xeno / Graft / IgG / igM |
Research Abstract |
[A] chronic rejectionのモデル作成;Alloではto の系が xenoにおいてはHamster t oratの系がChronic rejectionのモデルとして使用可能であった。H amster t or atにおいてはSplenectomyもしくはBrequinarとCyAを投与することによって長期生存を得るが、次第にグラフトの機能は低下してChronic rejectionに陥り、廃絶にいたった。これを押さえるには、CyAの投与量を3倍量にするなどのTreatmentが必要なことも判明した。 [B] protective genesの誘導するために微量の抗graft抗体または抗graft抗体のFabフラグメントを投与する方法が考えられ、現在、抗graft抗体を作成中である。抗graft抗体にはIgGのものとIgMのものがあり、IgG抗体は移植後2週間以降に産生され、IgM抗体は2-7日後に産生され2週間以降は産生が抑制されることが判明した。現在これらの時期の抗血清より抗graft抗体を作成中である。 [C] macrophageの抑制 macrophageを選択的に消去するClodronateをrecipientに投与し、macrophageを抑制してchronic rejectionを起こす系に投与してみたところ、Clodronate投与した群は長期生存し、グラフト機能の低下もなく、chronic rejectionを回避できた。現在このメカニズムを検討中である。 [D] Adenovirus vector を使ったProtective g enesの誘導はAdenovirus vector を使用する技術を修得中であり、Protective genesの誘導に使えてはいない。
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