2000 Fiscal Year Annual Research Report
生体内遺伝子導入法による肺障害の病態の解析と治療(2)-閉塞性細気管支炎、肺線維症に対するHGFによる遺伝子治療-
Project/Area Number |
11671320
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 伸一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30236468)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 明之進 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40252647)
南 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)
三好 新一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00190827)
|
Keywords | HGF, / 肺移植, / lung growth, / 代償性再生 |
Research Abstract |
肺移植における急性拒絶(Brown Norway to Lewis rat)with and without immunosuppressionのmodelを作成した.肺移植術後5,7,14,28日後にratを犠牲死させて血清IL6,IFN-γ TGF-β HGFを測定した.また摘出移植肺を気道内10cnH2O圧で4% paraformaldehydeを注入固定,histopathology所見(拒絶反応とfibrosis)と免疫組織学染色によるHGF,cMET,TGF-β,発現との関連性を検討中である.2.大阪大学で開発されたHVJ-liposome法は特に肺組織への導入効率が優れており肺移植への応用が期待される.経気管的に移植肺への反復遺伝子導入の効果と肺内の分布,肺移植時に肺動脈から前潅流法を利用して投与する方法で導入効率を評価した.気管からの遺伝子導入法では、頻回に導入を行うことにより気道上皮への導入効率は増加した。血管内皮への導入効率は肺動脈からの導入法のほうが導入効率が優れている結果を得た.この結果はH12年国際心肺移植学会で発表した.3.HGFの肺切除後の代償性再生における効果を検討した.肺切除miceでの残存肺におけるHGF,cMETの発現は3日目にpeakに達し上皮細胞のDNA合成(BudU染色)は5日目にpeakに達した.抗HGF抗体投与により残存肺上皮細胞のDNA合成は有意に抑制され,またrecombinant HGF投与によりDNA合成は有意に亢進した.
|