2000 Fiscal Year Annual Research Report
実験的下垂体腫瘍に対する一回大量照射後の下垂体腫瘍血管の変化
Project/Area Number |
11671353
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高橋 章夫 群馬大学, 医学部, 助手 (60261856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 正敏 群馬大学, 医学部, 助手 (80272235)
小林 聡 群馬大学, 医学部, 助手 (00265779)
藤巻 広也 群馬大学, 医学部, 助手 (80292613)
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Keywords | 実験的下垂体腺腫 / 1回大線量照射 / プロラクチン産生下垂体腺腫 |
Research Abstract |
目的;ラットに実験的にプロラクチン(PRL)産生下垂体腫瘍を作成し、一回大量放射線治療を行い内分泌学的および病理学的に効果を検討した。 方法;Diethylstilbestrol(DES)5mgを12mm長のチューブに入れて、5週齢のmale fischer 344 ratの背部皮下に留置し、7週間後にPRL産生下垂体腫瘍を作成した。12週齢時に直径10mmの照射野で、下垂体に放射線治療を行い、4週後の16週齢時にsacrifyした。各群は(1)DESを投与しない12週齢群(n=4)。(2)DESを投与した12週齢群(n=4)。(3)DESを投与せず、放射線治療もしなかった16週齢群(n=4)。(4)DESを投与し、放射線治療をしなかった16週齢群(n=5)。(5)DESを投与し放射線16Gyをした16週齢群(n=4)。(6)DESを投与し、放射線治療32Gyをした16週齢群(n=5)。Sacrify時に採血し、enzyme immuno assay(EIA)法で血清PRL値を測定し、下垂体の重量を測定した。Immunohistochmical studyにてKi-67(MIB-5)のlabeling indexを算出し増殖能を測定した。 結果;上記の各群での平均値は、(1)下垂体重量5.1mg、血清PRL値46.1ng/ml、MIB-5は0.59%、(2)下垂体重量10.5mg、血清PRL値661ng/ml、MIB-5は1.02%、(3)下垂体重量7.2mg、血清PRL値35.8ng/ml、MIB-5は0.59%、(4)下垂体重量11.6mg、血清PRL値559ng/ml、MIB-5は0.88%、(5)下垂体重量11.1mg、血清PRL値121ng/ml、MIB-5は0.46%、(6)下垂体重量7.7mg、血清PRL値16.8ng/ml、MIB-5は0.38%、 結論;(1)(2)(3)(4)群では、放射線治療により下垂体腫瘍の重量、血清PRL値及び増殖能すべてが照射量に比例し抑制される傾向を示した。ことに大量32Gy照射の群で著明な治療効果がみられた。
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