1999 Fiscal Year Annual Research Report
上皮性再発卵巣癌におけるSecond line chemotherapyの検討
Project/Area Number |
11671662
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
杉山 徹 久留米大学, 医学部, 助教授 (40162903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛嶋 公生 久留米大学, 医学部, 助手 (20185002)
西田 敬 久留米大学, 医学部, 教授 (70140712)
嘉村 敏治 久留米大学, 医学部, 教授 (30152870)
熊谷 晴介 久留米大学, 医学部, 助手 (20289474)
村上 文洋 久留米大学, 医学部, 助手 (90289471)
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Keywords | 卵巣癌 / 化学療法 / パクリタキセル / CPT-11 / 抗腫瘍効果 / 薬剤耐性 / 分子生物学 |
Research Abstract |
1.in vivo:平成11年7月にウイスター系ラット約200匹を用い、7,12dimethylbenz(a) anthracene(DMBA)にて発癌実験を施行した。約30週経過した平成12年3月より担癌ラットに対してタキサン化合物としてパクリタキセル(TAX)、I型DNAトポイソメラーゼ阻害剤として塩酸イリノテカン(CPT-11),プラチナ製剤としてカルボプラチン(CBDCA)を用い、(1)TAX単剤(5.0mg/kg,2週毎×2)(2)CBDCA単剤(9.6mg/kg,2週毎×2)(3)TAX(1.8mg/kg)/CBDCA(5.0mg/kg)(4)CPT-11(0.7mg/kg)/CBDCA(5.0mg/kg)の4種のレジメンでの抗癌剤投与を開始している。(3),(4)のレジメンについては、週1回投与で、隔週でクロスオーバーして投与を行ない抗腫瘍効果を検討する。また、(1)〜(4)それぞれの投与前後での組織について、薬剤耐性に関しての分子生物学的検討を行う予定である。さらに抗血管新生阻害剤(TNP-470)での抗腫瘍効果、また血管造影(マイクロアンギオグラフィー)を用いて血管構築の変化、腫瘍発生の抑制や転移の抑制を観察する。 2.臨床的には、現在症例を登録・集積中である。並行して過去に凍結保存していた化学療法前24症例の組織を用いて、p53変異とc-erbB-2antigenの検索も行っており、臨床的帰結との関連を検討しているが、全体的な評価には至っていない。 以上、in vivo・臨床とも実験過程にあり、次年度に継続して実験・検討を行う。このため、現時点での結果を示すことはできない。
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