1999 Fiscal Year Annual Research Report
安定同位体標識ヌクレオシドの合成法の開発並びに標識DNAと医薬品の複合体の解析
Project/Area Number |
11672117
|
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
川島 悦子 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (30057343)
|
Keywords | 安定同位体標識ヌクレオシド / 標識DNA / 票識DNAと医薬品の複合体 / [5'-^<13>C]ヌクレオシド誘導体 / [3'-^<13>C]ヌクレオシド誘導体 |
Research Abstract |
1.d-[5'-^<13>C][C^*G^*C^*G^*A^*A^*T^*T^*C^*G^*C^*G^*]_2の構造解析への有用性の確認:^<13>Cで5'位を特異的に標識したDodecamer d一[5'-^<13>C[C^*G^*C^*G^*A^*A^*T^*T^*C^*G^*C^*G^*]_2を合成し、その標識体の構造解析への有効性、特に、核酸の構造解析として重要な糖一リン酸エステルバックボーンのうち5'位周辺の3次元構造に関しどの様な情報が得られるかに関する研究を推進した。このオリゴマーの^1H-^<13>C HMQC-を測定した結果、7残基を容易に帰属でき、^1H-^<13>C HMQC-NOESYからはC5'-H1'(同ヌクレオチド内同士(i)、および5'側に隣接するヌクレオチド間(i-1)のクロスピークが明確に観察され、その他H6/8(i)-C5'(i),H2'(i)-C5'(i)およびH3'(i)-C5'(i)のクロスピークを確認できた。2.[3'-^<13>C]ヌクレオシド誘導体の合成法の開発:[3'-^<13>C]ヌクレオシド誘導体の合成例としてはK^<13>CNを使用した方法が提示されているが、効率でなくオリゴマー合成の原科合成法としては実用的でない。そこで申請者は標識試薬としてPh_3P^<13>CH_3Iを用いたWittig反応、次いで得られたアリルアルコールのオスミウム酸化による高立体選択的グリセロールの合成、それを酸化しD-[^<13>C]グリセルアルデヒド誘導体へ導く経路をとり、D-[^<13>C]リボースヘと変換し、これを[3'-^<13>C]ヌクレオシドヘ誘導するする合成法を検討した。その課程におけるアリルアルコールのAD反応において保護基とキラルリガンドを検討し、画期的な高立体選択的グリセロールの合成法を見出した。3.高ジアステレオ選捉的(2'R)-ならびに(2'S)-2'-デオキシ[2'-^2H]グアノシン誘導体の新規合成法の開発:現在検討を行っている。
|