2000 Fiscal Year Annual Research Report
高分子量薬物のターゲッティング阻害要因の定量的評価とその分子機構論的解析
Project/Area Number |
11672150
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
林 弥生 名古屋市立大学, 薬学部, 講師 (00117847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 博昭 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20191471)
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Keywords | 高分子量薬物 / 分画ヘパリン / ターゲッラィング / スカベンジャー受容体 / 肝実質細胞 / クッパー細胞 / 脳毛細血管内皮細胞 / クローニング |
Research Abstract |
肝実質細胞における分画ヘパリン取込には,クッパー細胞において分画ヘパリン取込に関わるスカベンジャー受容体の場合と同様に,マレイル化BSA感受性および非感受性の2種類の受容体が関与することが明らかとなった.興味深いことに,肝実質細胞での分画ヘパリン取込はアセチル化LDLによる阻害を受けなかった.クッパー細胞での分画ヘパリン取込に関わるスカベンジャー受容体をはじめ,これまでに知られているスカベンジャー受容体は全てアセチル化LDLによって阻害されることから,肝実質細胞での分画ヘペリン取込に関わる受容体は,アニオン性高分子の取込に関わるという点ではスカベンジャー様の性質を有するが,既知のスカベンジャー受容体のいずれにも該当しないと考えられる.一方,脳毛細血管内皮細胞ではクッパー細胞の受容体と同様の基質特異性を有する受容体が分画ヘパリンの取込に関与していることも明らかとなったが,きめ細かなスカベンジャー受容体機能の制御のためには,受容体の多様性と組織及び細胞分布についての検討をさらに続ける必要があると考えられる. スカベンジャー受容体の機能解析にはクローン化した受容体の利用が有効であろうと考え,ヒト,ラビット,マウスにおいてクローン化されている受容体情報をもとに,ラットのクッパー細胞に存在する受容体のクローニングにも着手した.また一方で,in vivoのラット肝において,in vitro細胞系で認められたマレイル化BSAによる分画ヘパリン取込の阻害が起こることも検証した.
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Research Products
(1 results)