1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672325
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
石垣 和子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80073089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 元彦 静岡大学, 工学部, 講師 (20195382)
藤井 正子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00010033)
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Keywords | 体動 / 睡眠 / POLHEMUS / 介護用マットレス |
Research Abstract |
1.3次元位置センサーを使用して、体動(roll)の測定方法と解析方法を開発した。 (1)3次元位置センサーとして磁場の変化による位置同定機器であるPOLHEMUS(アメリカ製)を用いた。体動の測定は臍下の腹部正中線上にテープで止めた磁場センサーで行った。睡眠中の様子をテレビモニターで記録した。被験者は20代女性4人、50代女性1人の計5人であった。 (2)先行研究では、体動は寝床の温度変化等の間接的な測定法で測定されていたため、角度や角加速度までは示すことができていなかった。この研究ではテレビモニターとの対照により、3次元位置センサー及び自製の解析ソフトを用いて正確な体動(roll)が測定できることが示された。 (3)測定された体動(roll)は、角度変化によって3種類の大きさの体動(roll)として処理することが特徴を把握するのに都合がよいことが分かった。大・中・小の体動(roll)の発現頻度は個人によって特異的なパターンがあり、5人の被験者における4夜の連続測定において毎晩ほとんど同じであることが示された。 2.マットレスの種類と体動、寝心地との関連について調べた。 普段の布団以外に2種類の介護用マットレスを用いて体動(roll)に与える影響について調べた。介護用マットレスとして、PARACAREマットレスとウォターマットレスを用いた。いずれの被験者においてもウォーターマットレスを使用した晩はサイズの大きな体動(roll)が著明に減少し、もともとサイズの大きな体動(roll)が高頻度に出現するタイプの被験者においては寝心地が悪くなるという結果であった。
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