2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672325
|
Research Institution | HAMAMATSU UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
石垣 和子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80073089)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 元彦 静岡大学, 工学部, 助教授 (20195382)
藤井 正子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00010033)
|
Keywords | 体動 / 介護用マットレス / 睡眠 / 高齢者 / 体位交換 / POLHEMUS |
Research Abstract |
前年度の研究により、若年者においてもマットレスの種類によって体動の大きさに変化があらわれ、そのことが寝心地に関連していることがわかった。本研究ではそれを受けて、要介護状況にある高齢者が体位交換についてどのような援助を受けているかについて、自分で寝返り(体動)ができる者とできない者(寝返り不可者)で比較して検討した。 在宅での状況を把握する対象として訪問看護ステーション利用者を、施設内での状況を把握する対象として特別養護老人ホーム入所者を選んだ。在宅では寝返り不可者の73.8%がエアマットを使用し、その他の褥創予防マットを含めると90.5%が特殊マットを使用していた。一方施設ではエアマットは寝返り不可者の11.8%に過ぎず、特殊マットを使用していないものは27.5%に達していた。体位交換の援助は、施設では寝返り不可者の90.2%が、在宅では73.8%が大きく向きを変える援助を受けており、さらに小さく体位を動かす援助をそれぞれ29.4%、78.6%が受けていた。体位交換援助の頻度については、大きく向きを変える援助は在宅では日中2〜3時間おき、夜間は「必要に応じて」が最も多かった。施設では、日中・夜間ともに2〜3時間おきに行われていた。エアマット使用者の寝心地についての感想は、使用者の多かった在宅では43.6%が堅さが良く、33.3%が寝心地がいいと答えたが、身動きについては「どちらとも言えない」や「わからない」が多く、はっきりしなかった。 マット導入が自発的な体動及び寝心地に与える影響については、前年度に用いた体動角度を測定するPOLHEMUSを用いて客観的に検討する必要性が認められた。
|