2000 Fiscal Year Annual Research Report
不妊治療後の妊産婦における心身及び社会的問題と母性性の発達に関する研究
Project/Area Number |
11672367
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
西脇 美春 山梨医科大学, 医学部, 教授 (60218229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神林 玲子 山梨医科大学, 医学部, 助手 (70313799)
菅野 美香 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60313798)
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Keywords | 不妊治療後妊婦 / 妊娠・産褥期 / 不安 / 自己受容 / 対児感情 / 危機 / 対処機制 |
Research Abstract |
<不妊治療後妊娠> 1.不妊治療後妊娠した妊婦の調査状況は、妊娠初期からデータ収集できた対象は25名である。 その内、妊娠中期(2回)まで調査できている対象が21名、妊娠末期(3回)までが15名、分娩日(4回)が11名、分娩後1週間(5回)まで10名、分娩後3ヶ月(6回)までは4名、分娩後6ヶ月(7回)までは1名である。 2.不妊治療後妊娠したケースで妊娠中期からデータ収集できている対象は20名である。(妊娠初期からの対象を補う目的で対象を追加した) その内、妊娠末期(3回)までが12名、分娩日(4回)が11名、分娩後1週間(5回)まで10名、分娩後3ヶ月(6回)までは11名、分娩後6ヶ月(7回)までは5名である。 <自然妊娠(コントロール群)> 1.自然妊娠した妊婦に調査状況は、全員妊娠初期からデータ収集できており92名である。 その内、妊娠中期(2回)まで調査できている対象が86名、妊娠末期(3回)までが72名、分娩日(4回)が63名、分娩後1週間(5回)まで59名、分娩後3ヶ月(6回)までは41名、分娩後6ヶ月(7回)までは14名である。 データは、調査後にすぐ入力した。 データ分析結果 1.不妊治療後妊娠した妊婦と自然妊娠(コントロール群)した妊婦の妊娠初期の比較をした結果、「不妊治療後妊娠した妊婦」は不安得点が高いにも関わらず夫や両親のサポートにより自己受容性が高く、児への接近感情や育児得点も高かった。一方、「自然妊娠(コントロール群)した妊婦」は夫や両親のサポートが無かったにも関わらず、不安得点も自己受容性も高く、児への接近感情や育児得点も高かった。 2.自然妊婦した妊婦を初妊婦と経妊婦に分け、それぞれ妊娠初期・中期・末期の縦断的変化を分析した結果、初・経妊婦ともに妊娠中期に状態不安、特性不安ともに低下し、不安と自己理解とは初・経妊婦ともに不の相関を示した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 西脇美春,菅野美香,神林玲子: "妊婦の不安と自己受容性及び胎児感情の関係-自然妊娠した妊婦と不妊治療後に妊娠した妊婦-"母性衛生. 41. 300 (2000)
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[Publications] 菅野美香,神林玲子,西脇美春: "自然妊娠した妊婦の不安,自己受容性と胎児感情との関係"母性衛生. 41. 299 (2000)