2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50092367)
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Keywords | インスリン / 筋線維組成 / 代償性筋肥大 / 血液成分 / 臓器組織 |
Research Abstract |
本年度は次のような二つテーマで実験を行なった 実験I 薬物投与が筋繊維組成と代償性筋肥大の筋繊維組成に及ぼす影響 1. インスリン投与量の増大に伴い、ヒラメ筋の速筋繊維の割合が増加したが、足底筋の筋繊維組成は影響しなかった。インスリン投与は速筋と遅筋の筋繊維組成に及ぼす影響が異なることが判明した。 2. 代償性負荷により正常群ヒラメ筋の遅筋繊維の割合が増加したが、足底筋の筋繊維組成は対照群と比較して殆ど変化なかった。インスリン投与が代償性肥大筋の筋繊維組成に及ぼす影響について見ると、インスリン投与の増加に伴いヒラメ筋の遅筋繊維の割合を増大させた。2.0/Kg投与群で足底筋の遅筋繊維の割合が増加した。 実験II 薬物投与が各種臓器組織の重量と血液成分に及ぼす影響 1. インスリン投与は心臓、肝臓、脾臓、腎臓の重量に影響を及ぼし、対照群に比較して統計的に有意な変化を示した。しかしながら、インスリン投与は肺と皐丸の重量に対しては影響を与えなかった。 2.インスリン投与はグルコース、中性脂肪、GOTの各濃度には影響を与えなかった。インスリン投与群の尿素窒素濃度に及ぼす影響は4.0U/kg投与群のみが対照群と比較して統計的に有意に減少した。インスリン投与群の総コレステロール濃度に及ぼす影響は8.0U/kg群のみが対照群と比較して統計的に有意な増加を示した。インスリン投与群のクレアチニン濃度は対照群と比較して2.0U/kg群で統計的に有意な増加を示した。インスリン投与群のGPT濃度に及ぼす影響は対照群と比較して1.0U/kg群のみ統計的に有意な減少を示した。
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