1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680137
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
南出 隆久 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60081551)
|
Keywords | 生ゴミ / 竹炭 / 生ゴミ乾燥機 / コンポスト / 環境保全型調理 |
Research Abstract |
生ゴミのコンポスト化を図るため、学生食堂、調理実習、給食管理実習で排出された残飯を用い、乾燥式生ゴミ処理機(松下電器製MS-N50)による実験を行った。その過程で生じる生ゴミの臭気と出来上がった乾燥ゴミのコンポスト化への適応について竹炭、木炭の効果を調べ、以下の結果を得た。 (1)竹炭は、木炭に比べ水、油、揮発成分の吸着効果の優れていることがわかった。 (2)生ゴミから発生する臭気は保管温度が高いほど強く、30℃以上では竹炭の臭気吸着効果は見られなかった。 (3)竹炭を添加(生ゴミに対して1〜10%)することで、乾燥時間の短縮と油の吸着ができた。 (4)竹炭添加乾燥ゴミをコンポストにして、シシトウガラシ、万願寺トウガラシ、ピーマン、なすびを栽培した結果、万願寺トウガラシで収量が増加した。最適な竹炭の添加量は3〜5%であることがわかった。 (5)生ゴミの臭気除去とコンポスト化へ向けて竹炭を有効利用できることが明らかになった。 ここで得られた結果は、環境にやさしい食生活を目指す一環として、自然環境との共生から放置されている多くの竹林を竹炭の資源に活用しながら、排出される生ゴミの悪臭防止とコンポスト化へ竹炭を添加することで、これからの環境保全型調理の実践へ向けての第一のスッテプと考える。
|