1999 Fiscal Year Annual Research Report
青少年のライフスタイル改善に関する教育保健学的研究
Project/Area Number |
11680184
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
村松 常司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70024065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 園江 東京水産大学, 水産学部, 教授 (20082373)
佐藤 和子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50024021)
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Keywords | 青少年 / 健康習慣 / セルフエスティーム / ライフスタイル |
Research Abstract |
本年度は、小学校5・6年生1037名(男子539名、女子498名)を対象に、健康習慣とセルフエスティームとの関連を追及した。健康習慣は睡眠、喫煙、飲酒、運動、朝食、栄養のバランス、偏食、間食の8項目を指標とし、セルフエスティームは全般、学習、友人、運動、身体、家族の6尺度を測定した。 健康習慣では「喫煙の習慣がない」が88.2%と最も多く、以下、健康習慣の実施率としては「喫煙経験がない」の88.2%が最も高く、以下、「飲酒をしていない」84.9%、「朝食を毎日とる」82.4%、「7〜9時間の睡眠をとる」65.8%が続いた。実施率の低かったのは「偏食がほとんどない」27.1%と「栄養バランスに気をつける」36.1%であった。また、「間食をあまりとらない」と「週3日以上運動をする」は、女子より男子の実施率が高く、「喫煙経験がない」「飲酒をしていない」「7〜9時間未満の睡眠をとる」は、男子より女子の実施率が高く、性差が認められた。 セルフエスティーム得点を性別で比較すると、「全般」「友人」「運動」「身体」において性差が認められ、いずれも男子の得点が女子に比べて高かった。また、健康習慣得点別にセルフエスティーム得点を比較すると、男子では、高群がすべての尺度において中群、低群よりセルフエスティームが高いことが認められた。女子では、高群、中群がすべての尺度において低群よりセルフエスティームが高いことが認められた。 以上のことより、健康習慣とセルフエスティームとの関連は大きいと言える。今後、小学生の好ましい健康習慣の実践化にはセルフエスティームとの関連は大きいと言える。今後、小学生の好ましい健康習慣の実践化にはセルフエスティームを高める教育も行われることが大切であることが示唆された。
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