2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680279
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
守屋 靖代 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (50230165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島崎 美登里 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (20235609)
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Keywords | スピーキング / ライティング / 英語発信の包括的かつ効果的指導法 / 英語発信能力向上 / 英語教育教材開発 / 日本人の英語発信の特徴 |
Research Abstract |
本研究の目的は、スピーキング及びライティングの構成と実際の指導方法の実際を明らかにした上で、そのデータに基づき、大学英語教育における英語発信の効果的な教授法を研究することにある。本年度は3年の研究期間の2年目であり、データの収集、文献の検索、英国の指導法の見学が主たる成果であった。 1 学習者のスピーキングデータの収集 国際基督教大学および埼玉県立大学の学生達によるライティング、スピーキングのサンプルを収集した。特に重きを置いたのは、リサーチペーパーを書いたあとでその内容についてプレゼンテーションをさせ、ライティングとスピーキングでどのような特徴が見られるかデータを集めた。 2 データのインプット、分析 ライティングサンプルはコンピュータに打ち込み、テープは録音をおこしてデータベースにまとめた。更に、文、パラグラフ内、パラグラフ間の3分野で分析を行ない、誤りや弱点をマークした。 3 先行研究資料の収集と分析 ライティングまたはスピーキングを扱い、総合的に英語教育を研究し実践することを示唆する文献をリストすることによって、2技能の有機的な結び付きを意識した収集ができた。 4 発信に重点をおいた英語教育に関する実態調査 2000年11月沖縄で開催された大学英語教育学会での研究発表の機会があり、国内、海外のさまざまな大学の実例について情報を集めた。また12月にはロンドン及びケンブリッジのさまざまな大学英語プログラムを訪問し、英語圏で英語を母語としない学生にライティングとスピーキングの指導がどのように行われているかを視察し、レベルが高くなるほど、このふたつのスキルが密接に関係することや個別指導が重要になることなど学ぶことが多々あった。 来年度はデータベースの総まとめをするとともに、国内外で実践されている指導法を整理したうえで、日本人の英語発信能力向上という社会的要請に応えるための提言をまとめて研究成果としたい。
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