1999 Fiscal Year Annual Research Report
小学生・中学生・高校生のコミュニケ-ション能力の実態とその育成のための授業開発
Project/Area Number |
11680281
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
田近 洵一 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60017952)
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Keywords | コミュニケーション / 授業中の発言 / 相互関係・相互交流 / 学び合い / 授業改革 |
Research Abstract |
1,コミュニケーションに関する実態調査 (1) 今日における児童・生徒のコミュニケーションに関する意識・能力の実態とその問題点とを明らかにするために、現場教師および大学院生の協力を得て小学生・中学生・高校生を対象とする調査の観点について検討し、以下のような観点から調査問題を作成した。 ア、自分の聞く・話す活動に関する意識、および人間関係。 イ、授業中の発言に関する意識。および聞く・話す能力に関する意識。 ウ、授業以外での友達との相互関係・相互交流の関する実態と意識。 (2) 都立教育研究所、および関東地区の小学校・中学校・高等学校の協力を得て、アンケートを実施した。 (3) アンケート結果の集計・分析を本格的に行うための前提として、コンピューターによる処理方法の検討を進める一方、アンケートの一部を手作業によって集計し、そこで得られたデーターについて、現場教師の協力を得て、第1段階としての分析・検討を進めている。この段階で得られた仮説に基づき、来年度は、コンピューターによる処理を完了させ、本格的な分析・検討をまとめていくことになる。 2,授業実践のビデオ収録と、その分析 今日授業に求められる学び合いを中心とする学習活動を、児童・生徒の双方向のコミュニケーション活動としてとらえ、その観点から授業の問題点を解明するとともに、効果的な授業実践の方法を究明するために、現場教師の協力を求めて、授業実践事例のビデオへの収録を進めている。ビデオ収録は、今後も更に進めていき、来年度は、その分析を通して、授業改革の視点を明確にしていきたい。
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