1999 Fiscal Year Annual Research Report
中学校技術科教育における実践事例の分析と総合的な学習への展開に関する研究
Project/Area Number |
11680301
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
名取 一好 国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (70026623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 信夫 静岡大学, 教育学部, 教授 (40026620)
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Keywords | 中学校 / 技術科 / 実践事例 / 総合的な学習 / 授業分析 / 授業評価 |
Research Abstract |
本研究は、中学校技術科教育における全国の優良な実践事例を収集・整理・分析するとともに、生徒及び技術科担当教員の学習・指導に対する意識調査を通して、教育的効果が期待される実践事例や他教科との関連性を視野に入れた学習指導の実態、ならびに総合的な学習の時間への展開の可能性を明らかにする事を目的としている。 今年度は、静岡・山梨・群馬県を中心として、県教育センターや学校訪問により優良な実践事例を集めるとともに、インターネットを通して技術科教育の実践例も収集した。その結果、設計・材料と加工技術の単元における「ブリッジコンテスト」、銅鏡の制作、ロボット制作とロボットコンテスト、手作りNC旋盤による金属・木材加工、ならびに共同作業によるベンチづくりなど、限られた時間数を有効に利用した多くの優良実践事例が見られた。ここに挙げたものはほんの一例にすぎず、様々な工夫を凝らした多数の教材が開発されていることが認められた。これらの事例分析とともに、一部訪問した学校について行ったビデオ映像による授業分析も同時に進めている。さらに、これらの優良な授業実践を行っている学校を選定し、来年度の詳細な調査の調査校としての依頼も行っているところである。 また、静岡県の藤枝市立藤枝中学校と青島中学校及び沼津市立沼津第三中学校の技術科担当教員及び生徒の協力を得て、技術科授業の指導案、生徒の受け取り方からみた授業の評価、生徒の変容過程などの調査も行った。調査依頼の時期や調査質問紙の作成のため、質問紙等の回収は年度末となった。現在、これらの調査結果の整理・分析を進めているところである。
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