2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11680395
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮原 末治 長崎大学, 工学部, 教授 (00295099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姉川 正紀 長崎大学, 工学部, 助手 (90274620)
中村 千秋 長崎大学, 工学部, 講師 (00217861)
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Keywords | オンライン文字認識 / オンライン図形認識 / 変形文字 / パターン認識 / 学習支援 / 計算支援 / 自動計算 / 変形計測認識 |
Research Abstract |
本期間は、オンライン文字認識に関し、変形の許容法に重点を置いて検討した。 1.文字データベースの作成:下記の条件で実験用データを、2種類収集した。(1)日本語(漢字・ひらがな等)は、文字枠内に「急いで書く」と云う条件を付けて1215カテゴリ/の文字を10人に筆記してもらった。(2)数字や記号等は、小学生の算数計算支援に用いる74カテゴリを、文字枠の無い紙に数式の計算結果を小学生28人に筆記してもらった。 2.特徴抽出:変形の大きな文字の安定な特徴として、(1)ストロークの端点(始点、終点)(2)ストロークの方向(始点方向、終点方向)(3)ストローク間方向(開始点と終了点の方向)を選び、認識実験を通してその識別能力を明らかにした。 3.認識:変形の大きな文字を認識する方法として、(1)ストロークの形状、(2)ストロークの位置関係、(3)部分パターンごとの認識とその組合せ、のそれぞれを利用した認識方法を考え、その性能を明らかにした。 4.文字認識プログラムシステムの開発:プログラムによって、ボールペンで紙面上に筆記される数式を認識する計算式認識プログラム(小学生用)を開発した。本検討では、筆記された文字相互の位置関係、検証単位の確認が識別判定に有効なことを明らかにした。 今後は、"後処理による認識結果の検証方法"を開発するとともに、実験データを増やして実用化の可能性について検討する予定である。
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