2000 Fiscal Year Annual Research Report
「Voice on Demand」システム(録音図書のリアルタイム利用システム)に関する研究
Project/Area Number |
11680430
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
村上 佳久 筑波技術短期大学, 視覚部・一般教育等, 助手 (30229976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 正一 筑波技術短期大学, 鍼灸学科, 助手 (00248741)
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Keywords | 視覚障害 / 電子図書館 / 高速ネットワーク / 録音図書 / 著作権 |
Research Abstract |
<"Voice on Demand"システムの構築> 先年の研究成果に基づきシステム構築を行い、実際に試用を行った。 (1)録音図書メディア作成システム:基本的な録音は著作権法に基づき、ボランティアに依頼してMDで録音、その後パソコンに取り込みを行うシステムを構築した。MDは原音の劣化が少なく、点字図書館で主流になるものと思われる。(2)録音図書提供サーバ:"Voice on Demand"の最大の特徴は、同時(リアルタイム)に多人数で電子録音図書を利用することにある。サーバは、超高速のネットワーク(GigaBit対応)に対応できうる機種、ストリーミング配信が可能なネットワーク専用OS、電子録音図書の高圧縮化の3点を重視して構築された。(3)録音図書複製装置:パソコンを利用せずオフラインで電子録音図書を利用する方法としてCD-R,DVD-Rなどで提供するためのシステムを開発した。 <通信実験>三重県点字図書館の協力を得て、インターネットを介した電子録音図書の配信実験を実施した。点字図書館側の通信回線がISDN回線のため、長時間の録音に対して音切れなどの問題が生じることが判明し、インターネット上で展開するには、ある程度の大きさの通信回線と、電子録音図書データの大きさが今後の検討課題である。 <電子録音図書再生端末のシステム化>安価な普及型のパソコン端末で、視覚障害者が画面読み合成音声を利用しつつ、電子録音図書が再生可能なように合成音声が安定に動作するよう、サウンドボードを大幅に見直し多くの工夫を施した。技術的な問題からサウンドボードの一部を改造し、視覚障害補償としての画面読み合成音声ソフトウェアの安定性を重視すると、電子録音図書の出力が不安定となるため、端末のOSも考慮せざるを得ない状況となっている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 村上佳久,上田正一: "電子図書閲覧室2 -視覚障害者のための電子図書館 その4-"筑波技術短期大学 テクノレポート. No.8. 113-118 (2001)
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[Publications] 村上佳久: "視覚障害者の新しい情報教育"日本教育工学会 研究報告集. JET01-1. 71-76 (2000)
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[Publications] 村上佳久,上田正一: "視覚障害者のための電子図書館 その3 "Voice on Demand""筑波技術短期大学 テクノレポート. No.7. 109-114 (2000)