2001 Fiscal Year Annual Research Report
ロジスティクスの歴史的変化と環境負荷分析にもとづくモーダルシフトの可能性について
Project/Area Number |
11680444
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Research Institution | Tokyo University of Mercantile Marine |
Principal Investigator |
苦瀬 博仁 東京商船大学, 商船学部, 教授 (10186398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永岩 健一郎 広島商船高等専門学校, 流通情報工学科, 助教授 (90189100)
松尾 俊彦 富山商船高等専門学校, 国際流通学科, 助教授 (80157263)
鶴田 三郎 東京商船大学, 商船学部, 教授 (30114911)
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Keywords | ロジスティクス / モーダルシフト / 環境負荷 / 複合一貫輸送 / 輸送サービスレベル / フェリー航路 / 廻船航路開発 / 物流システム |
Research Abstract |
貨物輸送機関を、貨物自動車からより環境負荷の小さい鉄道や内向海運に転換しようとするモーダルシフトが重要とされ、特に海運への交通機関の転換が注目されている。 そこで本研究は、江戸期の廻船航路開発期に着目して物流システム構築のための海運のあり方を歴史的に検証するとともに、現在の内海におけるフェリー航路の運営の問題点を探り、海運の特徴を明らかにする、次に、近年もっとも注目されている貨物自動車から長距離フェリーへのモーダルシフトの可能性と、環境負荷の低減の可能性の解明を目的としている。 平成13年度は、近接離島における内海フェリーの運航サーピス改善対策を検討するとともに、中長距離トラック輸送の高速道路利用から長距離フェリーへの転換に着目して、分析している。 特にモーダルシフトについては、貨物自動車のフェリー選択要因分析、輸送経路の変更によるフェリー選択要因分析、輸送時間とコストによるフェリー選択要因分析を行い、高速道路の料金政策と港湾への道路整備の有効性を明らかにしている。 そして、モーダルシフトによるCo2排出量の削減効果を明らかにするために、中長距離フェリー利用による長距離貨物輸送の環境負荷低減の分析をしている。 以上の分析と、過去2年間の分析をまとめ、報告書として作成している。
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[Publications] 松尾俊彦, 鶴田三郎, 黒川久幸, 宮重徹也: "わが国のトラック輸送経路選択モデルとモーダルシフト政策"日本航海学会論文集. 第104号. 21-29 (2001)
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[Publications] MATSUO, T., TSURUTA, S., KUROKAWA, H.: "A Study on the Activation of Ferryboat Transportation & the Countermeasure to the Global Environmental Problem in Japan"THE INTERNATIONAL ASSOCIATION OF MARITIME ECONOMISTS ANNUAL CONFERENCE 2001. 567-576 (2001)
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[Publications] 永岩健一郎: "近接離島航路のサービス改善に関する基礎調査"広島商船高等専門学校紀要. 第24号. 33-46 (2002)
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[Publications] 永岩健一郎, 鶴田三郎, 黒川久幸, 苦瀬博仁: "近接離島の生活航路における運航サービス改善に関する研究-単独航路について-"日本航海学会論文集. (第106号 審査修了、印刷中). (2002)