2000 Fiscal Year Annual Research Report
極微量元素分析のための大電力マイクロ波誘導大気圧ヘリウムプラズマの生成
Project/Area Number |
11680491
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
岡本 幸雄 東洋大学, 工学部, 教授 (90233387)
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Keywords | 極微量元素分析法 / マイクロ波大気圧ヘリウムプラズマ / Okamoto(岡本)キャビティ / マイクロ波誘導プラズマ / 発光分光分析法 / 質量分析法 / 高周波誘導結合プラズマ / 表面波プラズマ |
Research Abstract |
前年度、世界で初めて成功した、大電力領域(〜1kW)でも安定に大気圧プラズマを生成できるOkamoto cavityを用いて、大気圧ヘリウムプラズマを生成し、その中心部に、イオン化電圧の高い(17.5eV)極微量のフッソ元素を含んだ水溶液NaF(5000ppm)を、超音波ネブライザーで霧化して、直接導入したときの発光分光分析特性を調べた。 その結果、次のことなどが明らかになった。 (1)FI(685.6nm)などの発光をS/N(信号対雑音比)よく検出することが出来た。 (2)マイクロ波電力:700watt,プラズマガス:14.5l/min.キャリアガス:0.25l/min. 脱溶媒システムの条件:150℃および-9℃のとき、S/Nは最も大きくなった。 (3)このときの、検出限界は、0.15ppmが得られた。この値は、現在世界最高である。 これらの成果は、日本分析化学会で発表するとともに、近く、Applied Spectroscopyに投稿する予定である。 次年度は、これらの成果をベースとして、質量分析装置を整備し、質量分析特性を明らかにする予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hirofumi Yamada and Yukio Okamoto: "Characteristics of High-Power Microwave-Induced Helium Plasma at Atmospheric Pressure for the Determination of Nonmetals in Aqueous Solution"Applied Spectroscopy. 55,2. (2001)
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[Publications] Seiji Wake,Hiroyuki Murohashi and Yukio Okamoto: "Microwave-Induced Helium Plasma at Atmospheric Pressure for Determination of Halogens in Aqueous Solution"Applied Spectroscopy. (予定).