2000 Fiscal Year Annual Research Report
新しい作用点の微生物由来プロテアソーム阻害剤の探索
Project/Area Number |
11680597
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
田畠 典子 社団法人北里研究所, 生物機能研究所, 研究員 (60260080)
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Keywords | プロテアソーム阻害剤 / 微生物代謝産物 |
Research Abstract |
微生物由来のプロテアソーム阻害剤として土壌分離糸状菌FO-8840株の培養液より12成分の活性物質を単離精製した。4Lの培養液より得られた粗物質2.66gを出発原料にODSゲルカラムクロマトグラフィー、Sephadex LH-20、逆相系分取HPLCで精製し12成分のFO-8840-A(0.29mg),B(0.11mg),C(0.11mg),D(0.10mg),E(0.61mg),F(0.99mg),G(17.8mg),H(0.53mg),I(0.10mg),J(0.04mg),K(0.22mg),L(19.2mg)を単離した。プロテアソームの加水分解活性はウシ赤血球より部分精製した20Sプロテアソームを酵素源とし、蛍光発色団を有する人工基質(キモトリプシン様活性基質)を用い、37℃10分間反応させ切り出されたAMCを96穴蛍光マイクロプレートリーダーで測定し、酵素活性とした。これらのプロテアソーム活性に対するIC_<50>値(μg/ml)はA(0.95),B(0.17),C(0.19),D(<0.05),E(1.1),F(6.2),G(45),H(7.3),I(1.3),J(0.62),K(6.0),L(>50)と測定された。特にD成分は非常に強力な阻害活性を示すことが分かった。現在各種NMRならびに各種機器分析を行ない構造解析中である。
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