1999 Fiscal Year Annual Research Report
言語行動と脳機能情報の個人性定量化に基づく思考・パーソナリティ障害評価法の開発
Project/Area Number |
11680836
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 憲治 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80010106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 謙一 琉球大学, 医学部・附属病院, 助教授 (50218814)
福田 正人 群馬大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20221533)
湯本 真人 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30240170)
越田 一郎 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00192055)
中込 和幸 昭和大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30198056)
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Keywords | 個人性 / 脳波 / 脳磁図 / 音声 / 顔表情 / トポグラフィー / 対話 / パーソナリティ障害 |
Research Abstract |
本年度においては,人間の高次脳機能,特に言語行動や思考能力における個人性やパーソナリティを取り上げ,各個人の言語行動や思考過程における4種のデータ,すなわち,脳波・脳磁図や眼球運動などの脳活動情報,感情・パーソナリティや精神症状といった心理状態の評価,音声や顔表情・身体表現など行動パタンが示す談話・対話構造の分析的特徴,さらに他者がそれら行動から認知される心理状態の印象のデータ収集を開始し、パラメタ記述と相互相関解析による関連データベース作成,さらに思考・パーソナリティとその障害,さらに治療・訓練に対する客観的な評価法の開発のためのアルゴリズム開発に着手した。 具体的には,以下の成果を得た。 1.個人性発現の候補の皮質-皮質下核相互連絡系の血中代謝産物から推定する脳代謝情報収集法を試験した。 2.多チャンネル脳波・脳磁図から個人特徴パタンを同定する時変3次元脳機能情報解析法を設計した。 3.思考・パーソナリティ障害者の治療・訓練中の治療・訓練の客観的評価法開発の可能性を検討した。 4.正常者と障害者のMRI画像における皮質-皮質下核系の個人性と他の脳機能情報との相関解析を試験した。 5.従来の精神・知能検査課題を改良・オンライン化した,脳機能情報の同期収集可能な検査課題を試行した。 6.多チャンネル脳波・脳磁図,音声,顔表情のパタン相関解析による個人性抽出アルゴリズムを設計した。 7.個人性成因のモデル化のために,皮質-皮質下核相互連絡系の伝達・調節物質の寄与を検討した。 8.基底関数を用いて,音声の特徴量,顔表情動作の特徴パタンの定量化を試みた。) 9.検査および治療・訓練時の脳機能情報と行動パタンデータを統合した関連データベースの作成に着手した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kasai K,Nakagome K,Itoh K,Koshida I et al.: "Electrophysiological evidence for sequential activation of multiple brain regions during the auditory selective attention process in humans"Neuro Report. 10. 3837-3842 (1999)
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[Publications] Kasai K,Nakagome K,Itoh K,Koshida I,et al.: "Multiple generators in the auditory automatic discrimination process in humans"NeuroReport. 10. 2267-2272 (1999)
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[Publications] 笠井清澄、畑哲信、福田正人、中込和幸、平松謙一、伊藤憲治、他: "多チャンネル(128ch)脳波計による Nd の頭皮上分布の検討(第2報)"脳波と筋電図. 27. 158-158 (1999)
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[Publications] 笠井清澄、畑哲信、福田正人、中込和幸、平松謙一、伊藤憲治、他: "多チャンネル(128ch)脳波計による MMN の頭皮上分布の検討(第2報)"脳波と筋電図. 27. 158-158 (1999)
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[Publications] 越田一郎、伊藤憲治、笠井清澄、畑哲信、福田正人、他: "多成分相関情報解析表示システム"脳波と筋電図. 27. 134-134 (1999)
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[Publications] 中込和幸、高沢悟、菅野道、伊藤憲治、越田一郎: "多チャンネル(64ch)脳波計を用いた言語処理に伴う ERP 成分の検討"脳波と筋電図. 27. 139-140 (1999)