2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11691018
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
石原 潤 京都大学, 文学研究科, 教授 (70080265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国研究所, 助教授 (80234764)
林 和生 國學院大学, 文学部, 教授 (30135488)
秋山 元秀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
小野寺 淳 横浜市立大学, 国際文化学部, 講師 (50292206)
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Keywords | 中国 / 四川省 / 西昌市 / 観光都市 / 少数民族 / 貧困地域 / 生活空間 |
Research Abstract |
研究代表者、研究分担者(参加不可能になった一部の研究分担者を除く)、研究協力者及び海外共同研究者は、2001年8月8日〜9月7日の間、中国四川省西昌市及び広東省広州市において、資料(地方誌・統計書・地図類など)の収集を行うとともに、西省市域の都市部及び農村部において、現地調査を行った。現地調査に際しては、自動車を適宜借り上げるとともに、4人の通訳、5人の研究補助者を雇用した。収集した資料の一部は、我が国へ郵送した。 現地調査項目は、以下のとおり。1、都市化と都市構造、2、都市環境、3、小城鎮建設、4、自由市場、5、農村部の土地利用、6、農家経済、7、貧困地域、8、「農家楽」、9、観光開発。調査の結果、明らかになった主要な点は、以下のとおりである。 1、西昌市は改革開放以後、自治州の行政中心、観光都市として、急速に拡大発展したため、農村と都市が混交した構造を含んでいる。 2、従って、さまざま環境問題が発生しており、特にチョンハイ湖の汚染が深刻である。 3、小城鎮建設は進みつつあるが、いまだ初期的段階にある。 4、自由市場は、都市・農村部ともに活発で、少数民族の参加が特徴的である。 5、農村の土地利用は、地形・高度に大きく規定されている。 6、農家経済は農産物の商品化や兼業化の程度に規定され、地域差が大きい。 7、山地部の少数民族地域が貧困地域となっており、近年一定の改善が見られる。 8、農民の観光化への対応として「農家楽」という施設が急増している。 9,地方政府は、観光開発を、地域開発の最重点項目としているが、問題点も多い。 以上の調査結果は、2002年3月末に日本地理学会において報告するとともに、報告書として公刊する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 秋山元秀: "改革開放下における西昌市の都市化と都市構造"日本地理学会発表要旨集. 61(印刷中). (2002)
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[Publications] 石原 潤: "都市及び農林部集市の機能と構造"日本地理学会発表要旨集. 61(印刷中). (2002)
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[Publications] 小野寺 淳: "少数民族地域における農家経済と就業構造"日本地理学会発表要旨集. 61(印刷中). (2002)
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[Publications] 松村嘉久: "〓海周辺における観光施設・「農家楽」の立地展開"日本地理学会発表要旨集. 61(印刷中). (2002)
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[Publications] 松村嘉久: "「女の国」で村おこし-濾沽湖観光開発の現状と課題"自然と文化. 61(印刷中). (2002)
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[Publications] 石原潤, 傅綬寧, 秋山元秀編: "四川省西昌市とその周辺農村の現況"京都大学大学院文学研究科地理学教室. 250 (2002)