2000 Fiscal Year Annual Research Report
国際中間エネルギーネットワークによる中間子・クォーク系核物理
Project/Area Number |
11691128
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土岐 博 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70163962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑中 吉治 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (50144530)
佐藤 健次 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (60013421)
永井 泰樹 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80028240)
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)
藤原 守 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (00030031)
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Keywords | 中間エネルギー / 国際協力 / SPIN国際会議 / 電子・フォトン国際会議 / レーザーコンプトン光 / クォーク核物理 / ハドロンの核内での変化 / クォーク核物理の将来計画 |
Research Abstract |
原子核物理はその多様な現象の理解と量子色力学からの基本的記述の両面から捉えることで、超ミクロの世界の物理としての役割を果たすことができる。この研究課題では最近世界的に注目されてきているクォーク核物理の推進、及び従来の核物理との関連をどの様に世界協力の下に行っていくかが目的である。 1.今年度は、個別にそれぞれの研究機関を訪問し会うことにより、学問の内容を高めさらに、今後の進む方向についての検討を行った。5月のRCNPでの国際会議の機会を使って、フランス・中国・オランダからの研究者を招待し、物理の細部にわたっての議論を行った。 2.10月のRCNPでのスピン国際会議の際に数人のロシアからの研究者を招きロシアの研究の現状の話し合いと、共同研究の可能性を話し合った。別の国際会議のサポートを使って現在実験を共同研究している。 3.2月の仙台での国際会議に協力し、量子色力学の非摂動現象としてのクォーク核物理の実験・理論両面からの発展の方向を探った。 4.SPRING8でのレーザー電子光を完成させた。その上で、現在は多くのデータを収得でき、その解析を行っている。測定装置も思いどうりの働きをしている。 5.韓国の釜山・ポハンを訪問した。韓国の核物理の発展の現状とその今後の国際協力のあり方についての話し合いを行った。 6.クォーク核物理の基礎となる可能性がある双対ギンツブルグランダウ理論の現段階でのまとめの論文を書き上げた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Y.Umemoto,S.Hirenzaki,K.Kume,H.Toki: "Isotope dependence of deeply bound pionic states in Sn and Pb"Physics Review. C62. 024606 (2000)
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[Publications] T.Sakai,K.Kusaka,H.Toki: "Bethe-salpeter approach for mesons within the dual ginzburg-landau theory"Physical Review. A663. 643-646 (2000)
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[Publications] N.Nakajima,K.Suzuki,H.Toki,K.Kubo: "Analyzing powers in inclusive pion production at high-energy and nucleon spin structure"Nuclear Physics. A663. 643-646 (2000)
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[Publications] S.Hirenzaki,H.Toki: "Structure and formation of deeply bound pionic atoms"Nuclear Physics. A670. 194-197 (2000)
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[Publications] O.Civitarese,F.Montani, M.Reboiro,H.Toki: "Spontaneous symmetry breaking and the energy of nuclear isobaric analog states."Physics Review. C61. 064306 (2000)
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[Publications] S.Hirenzaki,Y.Okumura,H.Toki: "Chiral unitary model for the kaonic atom."Physics Review. C61. 055205 (2000)
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[Publications] H.Yabu,T.Suzuki,H.Toki: "Spins in Nuclear and Hadronic Reactions"World Scientific. 292 (2000)
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[Publications] H.Toki,H.Suganuma: "Dual Ginzburg-Landau Theory for Confinement and Chiral Symmetry Breaking"Nuclear Physics 45. 76 (2000)