2000 Fiscal Year Annual Research Report
世界有用資源動物遺伝資源の探索と利用に関する調査研究
Project/Area Number |
11691191
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤原 昇 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60150512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 真彰 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (60175536)
古瀬 充宏 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30209176)
福山 正隆 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70294965)
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Keywords | 資源動物 / 遺伝資源 / 有用動物 / 祖先種 / 近縁種 / 有郊利用 / 東欧諸国 / 雑種強勢 |
Research Abstract |
今年度に得られた成果を要約すると、 (1)ウクライナあるいはポーランドにおける有用資源動物の分布とそれぞれの動物についての特徴を網羅して、今後の利用についての可能性を検討した。その結果、国外への持ち出しは困難であるので、彼地の研究施設などを利用して効率的に行うことが得策であるという結論に達した。 (2)国内における有用資源度物としては、日本各地の土産畜着目されるが、これを利用した地域特産的な資源動物の利用について検討した。とくに、ダチョウに着目した、その有用遺伝子の探索と抽出に努力した結果、ダチョウの成長ホルモンの遺伝子の抽出成功した。 (3)この遺伝子を組み込んだGFPマーカー遺伝子を家禽(鶏)の初期胚に注入して、その後の体内での動態について検討した。その結果、現在までのところ、この遺伝子が作用したと思われる現象は発見されていない。したがって、鶏の場合には、他の動物の遺伝子を容易に発現させることができないのかも知れないという結論に達した。しかし、勿論、追試が必要であろう。 (4)今後の方向性としては、現在の資源動物(家畜・家禽)を、改良する場合には、これまでのように、経済能力だけに視点を置くのではなく、彼らのもつ生物的能力の限界についても検討する必要があることが判明した。有用資源動物を保持しながら、生物の多様性に貢献するような国際共同研究が要求される時代がそこまで来ていることが判った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Miyamoto et al.,: "Teloeratse activity oof early developing"Jpn.J.Emb.Trans.,. 22. 97-102 (2000)
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[Publications] Fan et al,: "Pathological characteristics of a dead"Jpn.J.Zoo Wildf.Med.,. 5. 93-97 (2000)
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[Publications] Nishida et al.,: "Modulratory action of nitric acid oxide"J.Reprod.Dev.,. 46. 167-175 (2000)
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[Publications] Kusaba et al.,: "Innervation of pattern of subtance P- and"J.Vet.Med.Sci.,62. 63. 595-602 (2000)
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[Publications] Nishida et al.,: "Ctirical role of nitric acid in expression"Exp.Clin.Endoc.Diabet.,. 108. 109-116 (2000)
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[Publications] Hattori, et al.,: "Inhibiotry effect of retinoic acid on the"J.Mol.Endocri.,. 25. 1-6 (2000)
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[Publications] Fujihara et al.,: "Current Topics on Pharmaclogy"Research Trends. 201 (2000)