2000 Fiscal Year Annual Research Report
日本占領・植民地化の中国教育史に関する日中共同研究
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11694012
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
渡部 宗助 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 部長 (40034665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 憲一 早稲田大学, 法学部, 教授 (00216920)
佐藤 尚子 広島大学, 教育学部, 教授 (10215824)
石川 啓二 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (60134417)
王 智新 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (10265035)
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Keywords | 植民地教育 / 同化教育 / 奴化教育 / 皇民化教育 / 植民地と「近代化」 / オーラルヒストリー / 植民地におけるキリスト教 |
Research Abstract |
1.本年度の最大の活動は、平成12年(2000)年12月22日〜24日に東京で「日本植民地教育史研究国際シンポジウム」(第4回)を開催したことである。このシンポジウムには、中国(香港含む)、韓国、台湾から研究者・計11人を招聘し、それに日本の研究者(在日朝鮮人含む)など3日間延べ300人が参加し、「植民地教育認識はいかに深化したか」をテーマに当該国・地域の研究者が戦後初めて一堂に会して討論した。 2.特に、中国、台湾、韓国、日本における植民地教育史研究の動向と特徴が、それぞれの国・地域の研究者によって報告されたことの意義が大きい。研究史としては中国が最新しく、個別研究論文の量としては台湾が最も生産的であること、「植民地教育政策と民族解放運動」というシェーマは共通ではあったが、最近は方法的に多様化(オーラルヒストリーや比較史など)していることも明らかにされた。しかし、そのことの意味については十分に議論されなかったが、現象的には体験者の問題と研究者層の「世代交替」が背景にある。 3.植民地支配と「近代化」については、主題とは成らなかったが、各国・地域でその捉え方には、特に中国と台湾の間には.相当の懸隔が窺われた。この問題では、「近代化とは何か」、「社会の近代化と教育の近代化」、「植民地に於けるキリスト教文化」などの枠組みでの丁寧な議論が今後の課題として残された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 渡部宗助: "日本における「移植民・拓殖」教育の展開"日中教育の回顧と展望. 49-58 (2000)
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[Publications] 竹中憲一: "南満医学堂・満洲医科大学における中国人教育"日中教育の回顧と展望. 111-124 (2000)
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[Publications] 大森直樹: "日本の教育学と民族"日中教育の回顧と展望. 203-207 (2000)
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[Publications] 藤澤憲一: "日本植民地教育史研究の概括と才位"日中教育の回顧と展望. 209-219 (2000)
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[Publications] 佐藤尚子: "日本植民地時代における上海市政府下の教育"日中教育の回顧と展望. 179-187 (2000)
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[Publications] 王智新: "翻訳は思想を超えられるか"日中教育の回顧と展望. 191-196 (2000)
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[Publications] 渡部宗助,竹中憲一: "教育における民族的相克-日本植民地教育史論I-"東方書店. 262 (2000)
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[Publications] 王智新,君塚仁彦: "批判植民地教育史認識"社会評論社. 241 (2000)