2000 Fiscal Year Annual Research Report
購買部門での戦略性と企業間連携の規定要因分析における日英比較研究
Project/Area Number |
11694020
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
伊藤 一 小樽商科大学, 商学部, 教授 (10241415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 志都子 (財)流通経済研究所, 研究員
田島 義博 学習院大学, 経済学部, 教授 (40080361)
和田 一夫 東京大学, 経済学研究科, 教授 (20121478)
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Keywords | PB / 英国流通 / 小売業 / バイヤー / 流通構造 |
Research Abstract |
田島は、メーカーと小売業の直接取引の可能性について日本の事例を中心に分析を行なった。英国での小売企業のPBでの取り組みについて広範なヒアリング調査を実施し、PBの発生との関係についての関係について分析を行なった。 新田は小売業者ブランドについて、これまでの研究を概観し、新たな方向性を示唆した研究論文。小売業者ブランドは、大別すると、価格訴求型と価値付加型の2つの方向性があり、さらに、価値付加型には、拡大型とニッチ型とがあり、それらの採るべき戦略について検討した企業の独自の戦略的ポジションの構築と維持についてとりあげ、競争優位の源泉について考察した。新たな問題提起と仮説の提示を行った。 伊藤・デービスは国際比較研究において重要な流通小売構造の比較研究について英国ゲリーデービスとの共同研究をおこない流通政策と小売構造がその対応について如何に対応してきたかについて分析し、小売関連規制が大手小売企業の成長抑制に強く関連してきた。アルンツの構造発展段階説に沿って日本は直接流通への動きが徐々に高まっている。以上を明らかにした。また英国での小売企業への調査を行うための調査票を作成し終わった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 伊藤一,Gany Davies: "Legislation and retail Structure : the Japanese example"International Review of Retail, Distribution and consumer Research.. 11・1. 83-95 (2001)
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[Publications] 新田都志子: "製品ジャンルーによるブランド特性を考慮した消費者購買決定における価格の役割"「マーケティングサイエンス」マーケティングサイエンス学会誌. 18・1-2. 2-12 (2000)
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[Publications] 新田都志子: "小売業者ブランドの発展段階と戦略的課題"「マーケティングジャーナル」マーケティング協会. No.77. 63-74 (2000)
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[Publications] 新田都志子: "(株)良品計画-独自の戦略的ポジションの構築と維持."「マーケティングジャーナル」マーケティング協会.. No.79. 81-91 (2000)
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[Publications] 田島義博: "拡大できるか直接取引."週刊エコノミスト. 2,20. 64-65 (2001)
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[Publications] 田島義博: "小売革新の歴史"流通とシステム. 104. 48-49 (2000)
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[Publications] 田島義博: "卸売業のロジスティック戦略"同友館. 1-249 (2001)