2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694024
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
蒲島 郁夫 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80134196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 真 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10171943)
大嶽 秀夫 京都大学, 大学院・法学部政治学研究科, 教授 (40083563)
猪口 孝 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30053698)
久米 郁男 神戸大学, 法学部, 教授 (30195523)
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Keywords | 民主化 / 政治的価値 / 比較研究 / 市民社会 / グローバリゼーション / 政治経済対策 / 政党 / 選挙 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本政治学会とヨーロッパ政治学会連合(ECPR)との正式な交流計画に基づき、(1)政治意識と価値変動のヨーロッパ・アジアの比較研究、(2)アジア・東欧および南欧の民主化の比較研究、(3)グローバル化における市民社会の展開、(4)戦後政治経済体制の日欧比較の4つのグループを形成し、日欧の政治学者が対等な立場で本格的な国際共同研究を行うことである。 本プロジェクトの3年度目に当たる平成13年度においては、まず9月初旬に英国のケント大学で開催された、ECPRの総会で合同研究会をもつことができた。第1班の「政治意識と価値変動のヨーロッパ・アジアの比較研究」グループ(代表:猪口孝)は、この研究会で全員が報告を行うとともに、提出した論文をもとに、英文での出版を準備中である。 第2班の「アジア・東欧および南欧の民主化の比較研究」グループ(代表:大嶽秀夫)は、京都において研究会を行い、日欧の政治学者が論文報告を行った。 第3班の「グローバル化における市民社会の展開」グループ(代表:千葉真)および第4班「戦後政治経済体制の日欧比較」グループ(代表:久米郁男)は、ECPRの総会で研究発表を行った。 なお、特筆すべきものとして、蒲島郁夫とマイケル・レイヴァーが共同でリーダーを務める政党研究グループは、「日本の政党政治の変容と継続一ヨーロッパとの比較の観点を通して」というテーマで、英語ではElectoral Studies誌、日本語ではレヴァイアサン誌で特集号を出版した。いずれも、国際的に評価の高いジャーナルであり、本研究の長年にわたる成果を広く公開することができた。
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Research Products
(18 results)
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[Publications] 蒲島郁夫: "選択の可能性と投票行動-93年総選挙における二つの選挙(共著)"レヴァイアサン. 29号. pp.10-pp.26 (2001)
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[Publications] マイケル・ギャラハ: "1998年参議院議員選挙の比較分析"レヴァイアサン. 29号. pp.27-pp.55 (2001)
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[Publications] キャロル・マーション: "政党派閥と連合政権一イタリア・キリスト教民主党における閣僚ポストの配分"レヴァイアサン. 29号. pp.56-pp.90 (2001)
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[Publications] マイケル・レイヴァー/加藤淳子: "政権の形成と政党交渉力決定構造1990年代の日本の事例をめぐって(共著)"レヴァイアサン. 29号. pp.91-pp.112 (2001)
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[Publications] ダニエラ・ジャネッティ, マイケル・レイヴァー: "政党システムのダイナミクスとイタリアにおける政権形成・崩壊(共著)"レヴァイアサン. 29号. pp.113-pp.140 (2001)
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[Publications] 蒲島郁夫: "政府評価と民主主義(共著)"選挙. 第54巻第11号. pp.1-pp.14 (2001)
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[Publications] 蒲島郁夫: "経済発展と価値観の変動(共著)"選挙. 第54巻第12号. pp.7-pp.16 (2001)
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[Publications] 蒲島郁夫: "価値観の変動のメカニズム(共著)"選挙. 第55巻第1号. pp.4-pp.13 (2002)
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[Publications] 千葉眞(共著): "昭和堂"政治と倫理のあいだ. (2001)
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[Publications] 千葉眞(共著): "東京大学出版会"国家と人間と公共性--公共哲学5. (2002)
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[Publications] 蒲島郁夫: "文明の衝突か?-宗教と価値観(共著)"選挙. 第55巻第2号. (2002)
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[Publications] Ikuo Kabashima: "The Rise of the Anti-LDP Independents"Japan Echo. Vol.28 No.3. pp.9-pp.16 (2001)
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[Publications] Ikuo Kabashima: "The effect of the choices available on voting behavior : two Japanese election of 1993"Electoral Studies 20. pp.327-pp.640 (2001)
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[Publications] Ikuo Kabashima: "Le gouvernement Koizumi et les elections de juillet 2001"Cahieris du Japon. Numero 91. pp.24-pp.31 (2002)
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[Publications] Takashi Inoguchi: "Japan's Upper House Election of 29 July 2001"Government and Opposition. Vol 37 Number 1. pp.38-pp.54 (2002)
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[Publications] 千葉眞: "エコロジーと政治--政治思想史の視点から"政治思想研究. 第1号. 31-50 (2001)
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[Publications] Ikuo Kume: "The Rise of Nonliberal Training Regimes Germany and Japan Compared"The Origins of Nonliberal Capitalism : Germany and Japan in Comparison (Cornell UP, 2001). pp.200-pp.227 (2001)
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[Publications] Takashi Inoguchi: "Global Change A Japanese Perspective"Palgrave. 288 (2001)