2000 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア経済発展に関する歴史的研究-日本・韓国・台湾の比較を通じて-
Project/Area Number |
11694030
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山田 敦 名古屋市立大学, 人文社会学部, 講師 (80322767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 浩 関西大学, 経済学部, 教授 (70148493)
中村 哲 福井県立大学, 経済学経営学研究科, 教授 (20025191)
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Keywords | 植民地 / 韓国 / 台湾 / 経済発展 / 歴史比較 / 東アジア |
Research Abstract |
本年度は前年度に引き続いて研究会を開催し、東アジアの経済発展の歴史に関し、農業・工業・教育・理論研究・現状分析など各方面から討論を行った。特に8月の合宿研究会では、日本人(研究代表者および分担者・研究協力者)のみならず、韓国人研究者3人と台湾人研究者3人を、韓国・ソウル大学に招聘して、日本・韓国・台湾の研究者全員による報告と討論を行った。このソウル大学での研究会は、台湾人および日本の台湾研究者を韓国に招聘し、韓国人および日本の韓国研究者と合宿してもらうことにより、従来接する機会が少なかった両国研究者の相互交流を深めたとともに、台湾側にナマの韓国を知ってもらうことができたと考えている。 韓国では研究会以外に、ソウル大学図書館(旧・京城帝国大学図書館)および、日本植民地時代の総督府公文書が保存されている政府記録保存所(大田市)を訪問した。両所では、それぞれ資料保存状況・公開状況・今後の整備予定について説明を受けるとともに、若干の資料調査を行った。また、韓国伝統文化の中心地である河回両班村落などを訪問し、韓国についての知識を高めた。 研究会以外では、研究最終年度である来年度における研究成果公表に備え、準備作業として、来年度の研究日程の調整(来年度は日本に、韓国人研究者と台湾人研究者を招聘予定である)、研究成果の公表形態の検討や出版社の選定準備を、研究会の席やEメールを通じて、日本・韓国・台湾で打ち合わせた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] やまだあつし: "台湾総督府土木局の技師について"人文社会学部研究紀要. 10. 267-276 (2001)
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[Publications] 石田浩: "「ハイテク、アイランド」台湾が沈没すれば日本経済は大打撃を受ける"Sapio(小学館). 12(11). 22-24 (2000)
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[Publications] 石田浩: "2000年総統選挙と日・台・中関係の行方-台湾の「内憂外患」と新総統への期待-"現代台湾研究. 20. 2-16 (2000)
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[Publications] 堀和生: "植民地帝国日本の経済構造-一九三○年代を中心に-"日本史研究. 462. 26-54 (2001)
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[Publications] 中村哲: "近代東アジア史像の再構成"桜井書店. 213 (2000)