2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694070
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 公雄 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60113445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 康一 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70211901)
中村 光廣 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90183889)
星野 香 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70022738)
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Keywords | エマルション / ニュートリノ / 素粒子物理学 / 原子核乳剤 / ECC / ダークマター |
Research Abstract |
原子核乾板を重ねた検出器ECCの全く新しい解析手法「NET-SCAN」を完成させた。 高速飛跡読み取り装置「UTS」で読み出される素粒子の飛跡群は精密に3次元的な再構成ができ、その中からニュートリノ反応、チャーム粒子の崩壊、タウ粒子などを識別することができる。また多重散乱法で数GeV/cまでの荷電粒子の運動量が測定でき、数十MeV以上のエネルギーを持つガンマ線の電子対の識別もできる事を実証した。 「NET-SCAN」法の完成で原子核乾板を積層したECC検出器は極めて強力で汎用的な素粒子の検出器に生まれ変わり、過去2年間に次のような素粒子物理に関する成果を得た。 1)800GeVの陽子をダンプして作るニュートリノを照射したECCを使ってタウニュートリノ反応を直接検出することに成功した。 2)平均25GeVのエネルギーのニュートリノを照射したECCを解析して、280例のD^0粒子を伴うニュートリノ反応を識別してD^0粒子の生成断面積を得た。 以上の成果の発表の為2^<nd> International workshop on nuclear emulsion techniquesを2002年3月7日-9日に名古屋大學で米国、ヨーロッパから55名の参加を得て開催した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] R.Schwienhost, et al.: "A New upper limit for the tau-neutrino magnetic moment"Phys.Lett. B. 513. 23-29 (2001)
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[Publications] B. Kayis-Topaksu, et al.: "Measurement of D^0 production in neutrino charged-current interactions"Phys.Lett. B. 527. 173-181 (2002)
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[Publications] K.Kodama, et al.: "Observation of tau-neutrino interactions"Phys.Lett. B. 504. 218-224 (2001)
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[Publications] E.Eskut, at al.: "New results from a search for numu-nutau and nue-nutau oscillation"Phys.Lett. B. 497. 8-22 (2001)
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[Publications] E.Eskut at al.: "Observation of weak neutral current neutrino production of J/ψ"Phys.Lett. B. 503. 1-9 (2001)