1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
相川 正道 東海大学, 総合科学技術研究所, 教授 (90271593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姫野 國祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
鈴木 守 群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)
多田 富雄 東京理科大学, 生命科学研究所, 所長 (10009136)
川合 覚 独協医科大学, 医学部, 講師 (70275733)
狩野 繁之 国立国際医療センター研究所, 適正技術開発移転研究部, 部長 (60233912)
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Keywords | 熱帯熱マラリア / マラリア重症化 / マラリア診断 / 遺伝的素因 / プロスタグランデイン / トロンボキサン |
Research Abstract |
東南アジアにおける熱帯熱マラリア研究の一環として、平成11年12月7日-14日にわたりタイ国バンコックのマヒドン大学付属熱帯病病院および中華人民共和国海南省三亜の広州中医薬大学付属与海医院を訪れ、現地のマラリアの発症、治療および予防の現状を調査した。 広州中医薬大学付属与海医院はベット数約100、マラリア患者は、毎年300人であった。海南島では毎年一万人のマラリア報告され、その90%が熱帯熱マラリア患者で三日熱マラリア患者は約一割であった。三亜におけるマラリア人死亡者は10以下である。当病院スタッフとマラリアとくに熱帯熱マラリア治療法について検討した。また、第二回国際熱帯医学会議(12月10-12日)に参加し、相川はゲストスピーカーとして「原始間力顕微鏡のマラリア研究への応用」を講演し、また、マラリア部門の座長を勤めた。小幡は「熱帯熱マラリア患者のプロスタグランデイン動態」について、狩野は「血清中の熱帯熱マラリア原虫抗原」について講演した。 タイではマヒドン大学熱帯病学部と協力して熱帯病病院入の熱帯熱マラリア患者の血液サンプル約500人分およびミャンマー国境近くの新鮮血液試料約10人分、合計1200検体を入手した。これらは、マラリア診断法の検討、マラリア重症化の遺伝的素因、プロスタグランデイン(PG)およびトロンボキサン(TX)動態とマラリア病態の研究に用いられている。現在、凍結血漿と新鮮血清中のPGプロファイルがほぼ同じであること、熱帯熱マラリア患者に認められるTXB2の減少および8-epi PGF2αの増加が治療に伴い正常に近付くことが明らかになり、また赤血球表層補体レセプター1型(CR1)の発現数減少とCR1遺伝子のエクソン33の異変が連鎖していることが確認されている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Gorduek VR: "Influence of hemoglobin E trait on the severity of falciparum malaria"J Infect Dis. 179. 283-286 (1999)
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[Publications] Nagayasu E: "CR1 polymorphism density of falciparum malaria in Thailand"Am J Trop Med Hyg. (In press). (2000)