2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11694315
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
相川 正道 東海大学, 総合科学技術研究所, 教授 (90271593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩野 繁之 国立国際医療センター研究所, 適正技術開発移転研究部, 部長 (60233912)
姫野 國祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
鈴木 守 群馬大学, 医学部, 教授 (60056033)
永倉 貢一 東海大学, 医学部, 講師 (80142454)
川合 覚 獨協医科大学, 医学部, 講師 (70275733)
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Keywords | 熱帯熱マラリア / タイ・ミャンマー国境 / ファージ・ディスプレイ法 / マラリア臨床診断 / 重症化の遺伝的素因 |
Research Abstract |
タイ国を中心とする重症熱帯熱マラリア調査研究の一端として、同国のバンコック、チェンマイならびにミャンマー国境周辺部で調査研究を行った。 バンコックでは、マヒドン大学熱帯病病院にて熱帯熱マラリア発症と治療の現状を調査した。また熱帯病学部の協力を得て、約300人のマラリア患者および健常人の経時的検体およそ15,000本を入手した。また、臨床データの入手ならびに解析を行った。三日熱マラリア患者および健常人の血漿はプロスタノイド分析のためGC-MS一斉分析にかけられ臨床-データと比較し、前年度行った熱帯熱マラリア患者のプロスタノイド・プロファイルと比較検討中である。また、一部は将来的には臨床診断に応用することを目指して、ファージ・ディスプレイ法により熱帯熱マラリア患者特有の抗原検出に用いた。熱帯熱マラリア患者の全血は赤血球表層の補体レセプター1の発現に関連する遺伝子と重症化の研究のため、前年度に引き続き遺伝子解析を行った。チェンマイではチェンマイ大学の健康科学研究所およびマラリアコントロールセンターを訪れ、タイ北部のマラリア患者の現状と予防および治療法について最新情報のレクチャーを受け、意見をかわした。ミャンマー周辺部のラチャンブリのハオヤイのマラリアコントロールセンターを訪問し、ミャンマーからの難民の流入とマラリア発症の増加および季節による熱帯熱マラリア患者の増減に関する情報を得た。また近くに建設されたばかりの研修センターを訪問した。同施設は、2001年1月に正式にオープンされ、広く熱帯病関連の専門家の研修に用いられる。 バンコックで12月6-8日に行われたThe 3rd Symposium on Food-Borne Parasitic Zoonoses and Joint International Tropical Medicine Meeting 2000に参加し、最新のマラリア発症、診断ならびに治療の現状に関する情報を得た。
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Research Products
(1 results)