2000 Fiscal Year Annual Research Report
多元性のパラダイムを求めて-民衆文化と芸術創造のテクストとコンテクストの検証
Project/Area Number |
11695004
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木下 豊房 千葉大学, 文学部, 教授 (40009692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 昌征 千葉大学, 法経学部, 教授 (60125284)
小森 光夫 千葉大学, 法経学部, 教授 (70110286)
天野 昌功 千葉大学, 法経学部, 教授 (80092617)
前田 彰一 千葉大学, 文学部, 教授 (70023596)
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Keywords | 多元性 / 多文化主義 / カナダ / スマーロ・カンブレーリ / パトリシア・スマート / アーマンド・ルッフォ / ドナルド・ビーチャー / 衝突 |
Research Abstract |
昨年度は、「多元性のパラダイムを求めて-民衆文化と芸術創造のテクストとコンテクストの検証」の課題のもとで、研究を進めてきた結果、「新生アフリカ」と題する国際シンポジウムを開き、アフリカについての広範な分野からの総合報告がなされた。そのなかで、特に重要な名テーマとして、多文化主義の問題がクローズアップされた。それを受けて、今年度は、多文化主義についての研究を進めていくことになった。平成12年4月から研究をすすめ、多文化主義国家としての歴史の深いカナダに注目して、カナダにおける多文化主義についての国際会議を、平成12年12月15日に開いた。カナダから、4人の専門の研究者を招聘し、国内にもよびかけ、有意義な活発な討論と雄弁な議論に時を忘れるほどであった。 この4人の研究者は、下記のテーマに沿い、ここの報告を述べ、参加者との討議に応じるととも、報告書の作成に協力している。その分野における第1人者がそろっているだけあって、大変、味わい深く、貴重であった。 (1) スマーロ・カンブレーリ教授-「ポストエスノシティと現代性:今日のカナダ多文化主義」 (2) パトリシア・スマート教授-「2極性の解体-:女性作家とケベック文学における文化的衝突」 (3) アーマンド・ルッフォ教授-「カナダにおける現代現地文学:自由、生存をこえて」 (4) ドナルド・ビーチャー教授-「エレーナ・マッカフェーリの'憩いのベンチ':双文化的良心の研究」 最後に、質問・討議自身が学術的にとても深いものであり、かなり高水準の国際会議であった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Smaro Kamboureli: "Postethnicity and Modernity : Canadian Multiculturalism Today"Multiculturalism : Canada 2000. 1-5 (2000)
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[Publications] Patricia Smart: "New Member of the Family : The Interweaving of Culture in Recent Quebec Writings"Multiculturalism : Canada 2000. 6-20 (2000)
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[Publications] Armand Ruffo: "Contemporary Native Literature In Canada : Liberation, Survival and beyond"Multiculturalism : Canada 2000. 21-38 (2000)
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[Publications] Donald Beecher: "Elena Maccaferri's A Bench On Which to Rest : A Study in Bi-cultural Consciousness"Multiculturalism : Canada 2000. 39-51 (2000)