2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11695018
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木村 宏恒 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (20112386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 久枝 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (40207832)
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Keywords | 開発学 / 国際開発 / 地方分権 / 貧困緩和 / インドネシア / フィリピン / 市民社会 / NGO |
Research Abstract |
平成12年度は、8月に、日本側研究者と海外共同研究者とでインドネシアのジョクジャカルタ特別州を訪問し、1995年からインドネシア地方自治の試行県に指定されたスレマン県の地方自治の実態と、2001年6月までに実施される本格的な地方自治の準備がどれほど進んでいるのかを調査した。 日本側の研究者である木村と中西は、12月の国際開発学会で、その調査の一端を学会発表した(木村「地方分権化と民主化」、中西「市民社会、NGOと宗教組織」)。インドネシアのNGO側から貧困政策に接近したプロジェクト参加者のスハルコは、「NGOs and the State Relationship in Indonesia during the Early Political Transition to Democracy,1998-」を書いて国際開発研究科の紀要に投稿した(審査中)。フィリピン側の研究協力者のアセル・ハビエルも「New Politics and Governance in an Era of Decentralized Polity:The Local Government of the Philippines」を書いて、国際開発研究科の紀要に投稿した(審査中)。アセルとミモサ・オカンポとネルソン・キリへロと中西は、インドネシア調査のレポートをまとめて研究代表者に提出した。また、木村は「インドネシア民主化の理想と現実」を執筆し、近く『地球村の行方』の1章として出版される予定である。 スレマン県での調査の最後に、平成13年度は日本で合同発表会を行うこととし、全体の構成と各人の報告テーマを決めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 木村宏恒: "国際開発研究と政治学"国際開発研究フォーラム. 17. 21 (2001)
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[Publications] 中西久枝: "イスラム法と婚姻-イランを事例に"NIRA政策研究2000. 13(4). 4 (2000)
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[Publications] 中西久枝: "イスラム法と女性『分化摩擦にみるイステム世界の虚像と実像"NIRA研究報告書. No.199127. 7 (2000)
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[Publications] Suharko: "Advocacy for Government Accountability : NGOs and Social Safety Net Program in Indonesia"国際開発研究フォーラム. 18. 27 (2001)
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[Publications] Aser B.Javier: "New Politics and Governance in an Era of Decentralized Polity : The Local Government of the Philippines"国際開発研究フォーラム. 18. 26 (2001)
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[Publications] 木村宏恒 他3名(共著): "地球村の思想"評論社(近刊). (2001)