1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11770725
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
神保 康子 藤田保健衛生大学, 医学部・外科, 助手 (50308871)
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Keywords | cell cycle / G2 Checkpoint / chk1 / chk2 / Cdc25C / 癌治療 |
Research Abstract |
申請者らは新たな癌治療戦略として、細胞周期G2期チェックポイント制御による抗腫瘍効果増強のための基礎研究を進めてきたが、今回細胞周期G2期チェックポイントにおいて、Chk1およびChk2が脱リン酸化酵素であるCdc25Cの216番目のセリン残基をともにリン酸化することに注目し、Chk1およびChk2の燐酸化活性を阻害する目的でCdc25Cの210-220番までのアミノ酸をペプチドとして合成した。さらにペプチドを細胞質内に導入するために、HlV-1 TAT蛋白の一部のアミノ酸配列を連結した。このペプチドはin vitroにおいてhChk1およびChk2のリン酸化活性を阻害するとともに、in vivoにおいてp53が変異した癌細胞株(Jurkat,MIA PaCa2,PANC1 cell)において、DNA傷害後(Bleomycin,CODP)の細胞周期G2期チェックポイントを破壊し、正常細胞への副作用なく、通常の2〜4倍の抗癌活性を得ることに成功した。(特許出願:科学技術振興事業団、Suganuma et al,Cancer Res.Keystone 2000). 現在、新薬開発のためペプチドの最適化と各種癌細胞株を用いたヌードマウスの検討を行っている。
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Research Products
(1 results)