1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11771327
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
檜原 司 徳島大学, 歯学部, 助手 (60253225)
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Keywords | 疫学調査 / 飲み物 / 乳歯 / う蝕 |
Research Abstract |
我々は、1986年から徳島県名西郡石井町において地域乳幼児歯科保健管理に関する研究を行っている。その主な活動は、齲蝕活動性試験、口腔内検診、口腔衛生指導、歯磨指導、フッ化物塗布である。口腔内検診時には齲蝕活動性試験(カリオスタット)を行なっている。昨年度の齲蝕有病者率は1.5歳児で4.9%。3.5歳時で47%であった。事業開始当時よりかなりの低下が見られるが、齲蝕予防先進国からすると十分予防できているとはいえない。齲蝕の要因は周知の通り,糖質,歯質,細菌と時間の関与である.保護者は,齲蝕の原因は間食と仕上げ磨きが不充分であることであると考えている。しかし仕上げ磨きは寝る前に一度が大部分であり間食後に磨く事はほとんどない。また,子供の発熱や下痢の時,小児科医は,イオン飲料水を薦めている事が多いが,それが間違えて伝わり毎日飲んでいる人がいる。以上のことより,間食時の飲み物について保護者は無関心である。今回は齲蝕要因の中の糖質,特に飲み物に焦点を合わせている。対象年齢は1.5歳児と3.5歳児である。各幼児に飲み物調査用紙を作成した。1日に飲む飲み物の種類、量、時間帯を問診する。飲み物の種類は、水、お茶、スポーツ飲料、乳酸飲料、炭酸飲料、牛乳、市販ジュース、ミルク、その他に分類した。時間帯は、朝食時、午前間食時、昼食時、午後間食時、夕食時、就寝前に分け、何cc飲むか調査する。齲蝕活動性試験の結果と萌出歯数、dmf歯数、dmf歯面数から齲蝕との相関性を見る。これをもとに齲蝕予防プログラムの一助とする。
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