1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11771528
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
本道 和子 東京都立保健科学大学, 看護学科, 助手 (80299990)
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Keywords | 退院調整 / 退院計画 / 看護支援 / 在宅看護 / インフォームド コンセント |
Research Abstract |
1. 退院準備に関する文献検討 平成6年以降に発表された「退院」に関わる看護学の文献を、医学中央雑誌より検索し、動向を見た。平成6年には105文献だった退院を扱った看護文献は、平成11年には219文献まで倍増していた。また、平成6年度の診療報酬改訂を受け、「退院計画」をキーワードにした文献が増加していた。その中から、退院計画に関わる看護活動に関する文献を検討した。退院計画に関わる看護活動には、退院調整に関するもの、クリティカルパスに関するもの、具体的な退院指導に関するもの、病床管理に関するものがあった。具体的な退院指導に関する文献は、退院調整過程の分析の一助になると考えられるので、今後は文献の比較検討を進める予定である。 2. 退院調整過程の調査 2名の退院調整を担当する看護婦による退院調整過程を、療養者の了解を得て7名調査した。調査対象となった療養者は、退院に際して調整する課題が多いという共通点が見られた。中には退院後も退院調整を担当した看護婦が、続けて支援をした療養者がいた。この療養者の支援過程には、今までの検討にない療養者の身体的状況に対する支援が含まれている。また、療養者の予後について、療養者本人に対し説明をすることに戸惑いを感じた家族に対する支援をしている過程についてのデータが得られた。これらの結果は来年度の調査結果および上記の文献検討と会わせ、分析していく予定である。
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