2000 Fiscal Year Annual Research Report
観葉植物、花、香りが存在する空間における感性の評価
Project/Area Number |
11832017
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
仁科 弘重 愛媛大学, 農学部, 教授 (70134509)
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Keywords | 感性 / アメニティ / 観葉植物 / グリーンアメニティ / 音楽 / 脳波 / ホルムアルデヒド |
Research Abstract |
1.植物と音が人間に及ぼすアメニティ効果について、脳波測定とSD法による心理評定によって解析を行った結果、クラシックの曲が流れている環境において観葉植物が存在することが人間の心理にアメニティ効果を及ぼすこと、および、観葉植物が存在する環境においてもクラシックの曲や小川のせせらぎの音が人間の心理にアメニティ効果を及ぼすことを明らかにした。また、植物の香りがピアノレッスンにおける暗譜力に及ぼす効果について実験を行った結果、少なくとも暗譜時と演奏時のどちらかに香りが有ることによって暗譜力を高められること、また、暗譜時と演奏時ともに香りが有ることによって暗譜力がさらに高められることを明らかにした。 2.観葉植物、イミテーションプランツ、写真が人間に及ぼすアメニティ効果について、脳波測定とSD法による心理評定によって解析を行った結果、本物の観葉植物は高く評価され、イミテーションプランツはむしろ写真より低く評価されることを明らかにした。 3.観葉植物の種類別のイメージを評価するアンケート調査を、被験者の性別、年齢別、季節別(夏期、冬期)に行った。得られたデータを因子分析し、グリーンアメニティの心理的効果を評価するために必要な「観葉植物のイメージデータベース」を構築した。 4.グリーンアメニティデザイン支援システムの構築に必要な観葉植物の蒸散量データを、季節、天候、時刻、観葉植物の配置別に測定を行った。 5.観葉植物の照度別の気孔抵抗を、ホルムアルデヒドの拡散(ホルムアルデヒド除去)および水蒸気の拡散(蒸散)の両面から測定した。その結果、拡散の相似則が確認され、蒸散から求めた気孔抵抗を用いてホルムアルデヒド除去量の推定が可能であることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)