1999 Fiscal Year Annual Research Report
Αβブレイカー蛋白によるアルツハイマー病の遺伝子治療に関する基礎的研究
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11877161
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
深津 亮 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10113614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
続 佳代 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60207420)
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Keywords | アルツハイマー病(AD) / アミロイドβ蛋白(Αβ) / Αβブレイカー蛋白 / 遺伝子治療 / 抗Αβブレイカー蛋白抗体 / リポフエクタミン法 |
Research Abstract |
Αβブレイカー蛋白によってアミロイドの沈着を阻害することによりアルツハイマー病に対する遺伝子治療の可能性を検討するために、Αβブレイカー蛋白(すなわちLPFFD)を発現するべクター作成、効率のよい遺伝子導入法の確立などの基礎的検討を行った。 I)遺伝子導入法、ベクター樹立: 1)Αβブレイカー蛋白(すなわちLPFFD)の発現するべクターの作成: Αβブレイカー蛋白のアミノ酸配列LPFFDに対応するDNAを合成してアデノウイルス発現べクター(pTarget-T)に組み込みを行った。そのべクターをクローニングしてシークエンスして配列を確認した。発現べクターは正しく作成することが出来た。 2)Αβブレイカー蛋白に対する抗体の樹立: Αβブレイカー蛋白をアミノ酸配列に従って合成した。合成ペプチドにkeyholeを結合させて抗原としウサギを免疫して型の通り多クローン抗体を樹立を試みた。抗体は樹立され、ELISAで抗体活性が高いことは確認できたが、特異性に多少の問題が残され、今後の課題が残された。 II)標的細胞への遺伝子導入法の樹立;Αβブレイカー蛋白遺伝子発現べクターを標的細胞に導入法の検討: 標的細胞としてヒト抹消血単球、ならびにマウス腹腔マクロファージを採取・分離して培養した。 リポフェクトアミンを用いたリポソーム法などによりΑβブレイカー蛋白遺伝子発現べクターを上記細胞に導入することを現在試みている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Hayashi Y, Fukatsu R, Tsuduki K et al: "Evidence for presenilin-1 involvment in amyloid angiopthy in the Alzheimer's Disease-affected brain"Brain Research. 789. 307-314 (1998)
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[Publications] Sasaki N, Fukatsu R, Tsuduki K et al: "Advanced glycation end products involved in Alzheimer's disease and other Neurodegenerative disease"American Journal of Parthology. 153. 1149-1155 (1998)
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[Publications] Tsuduki K, Fukatsu R et al: "Sequestration mechanism for Amyloid β,TTR play a role in the kidney"Society for Neuroscience. 282.2 (1998)
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[Publications] 深津 亮,続 佳代,吉田 拓 他: "APP並びに、PS-1の局在とその発現に与える影響 -培養細胞における免疫病理学的、および分子生物学的検討-"Neuropathology. 19. (1999)
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[Publications] Nakano N, Hatakeyama Y, Fukatsu R, et al: "Eye-head coordination abnormalities and regional cerebral blood flow in Alzheimer's disease"Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry. 23. 1053-1062 (1999)
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[Publications] Tsuzuki K, Fukatsu R, Yamaguchi H, et al: "Transthyretin binds amyloid β peptides,Αβ1-42 and Αβ1-40 to form complex in the autopsied human kidney-possible role of transthyretin for Αβ sequestration-"Neuroscience Letters. 281. (2000)
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[Publications] 深津 亮、続 佳代: "IV 病因・病態「臨床精神医学講座」special issue第9巻 アルツハイマー病"松下正明 総編集 三好好峰、小坂憲司 責任編集 中山書店. 13 (2000)
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[Publications] 深津 亮、中野倫仁: "「臨床精神医学講座」第12巻 老年期精神障害、血管性痴呆"松下正明 総編集 本間 昭、武田雅俊 責任編集 中山書店. 28 (1998)