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1999 Fiscal Year Annual Research Report

細胞標的破壊法を用いた線条体機能の解析

Research Project

Project/Area Number 11878164
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

金子 鋭  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70303815)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 大  京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90303817)
Keywords線条体 / アセチルコリン / インターニューロン / グルタミン酸受容体 / イムノトキシン
Research Abstract

我々は代謝調節型グルタミン酸受容体2型(mGluR2)のプロモーター領域にヒトインターロイキン受容体2型のα鎖(hIL2α)とクラゲ由来の緑色蛍光蛋白(GFP)の遺伝子を連結したトランスジーンを作製し,これを導入したトランスジェニックマウスを作製した.本来mGluR2を発現している神経細胞のみこのプロモーターが働きトランスジーンが発現する.このマウスを用いて現在までに以下の結果を得た.
1.線条体コリン作動働性インターニューロンでのトランスジーンの発現を免疫二重染色で確認した.
2.脳実質内へのイムノトキシン投与方法を確立した.
マウスの脳アトラスに基づいて,麻酔下にマウスの定位脳手術により線条体にイムノトキシンを局所投与した.投与のためにガラス管を熱して引いたガラス針を用いて脳実質への損傷を最小限にとどめることができた.イムノトキシンの微量注入のためにマイクロポンプを用いた.イムノトキシン投与後の効果の広がりを評価するためにGFPやChATに対する免疫組織化学を行ったところ,80%以上のコリン作働性インターニューロンが破壊されていた.また効果の選択性を調べるために,トランスジーンを発現していないパルブアルブミン陽性インターニューロンを免疫染色したところ,非特異的な破壊は10%以内に抑えられていた.
3.コリン作働性インターニューロン破壊後の中型有棘細胞でのenkephalin・substance PのmRNA発現の変化をin situハイブリダイゼーションを用いて定量した.
イムノトキシン投与後にenkephalinのmRNA発現は減少し,substance PのmRNA発現は増加した.
4.コリン作働性インターニューロン破壊後のマウスの行動変化
一側の線条体のコリン作働性インターニューロンを破壊すると,反対側への回転運動が見られた.
以上の結果からコリン作働性インターニューロンの破壊により,線条体黒質路が活性化され,線条体淡蒼球路が抑制されていることが明らかとなった.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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