2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12039241
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
佐藤 亮一 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (00000406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木部 暢子 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (30192016)
屋名池 誠 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (00182361)
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Keywords | 方言音声 / 伝統的方言 / 危機言語 / 高年層話者 / 録音資料 |
Research Abstract |
(1)京都市で行われた国際会議・全体会議・班会議に出席し、研究者間で意見を交換した。 (2)研究代表者の佐藤、研究分担者の屋名池と木部、研究協力者の大橋が、青森県弘前市、青森県金木町、岩手県三陸町、秋田県秋田市、山形県三川町、新潟県佐渡島、新潟県津南町、長野県秋山郷、山梨県奈良田、島根県隠岐島、香川県伊吹島、鹿児島県鹿屋市、鹿児島県甑島で高年層話者を対象に伝統的方言音声を収録した。調査の結果はすべてDATのテープに録音し、将来のCDなどによる公開に備えた。 (3)これまでの調査結果の一部を記載・分析した調査報告書を刊行した。報告書の種類とそれぞれの概要は以下のとおりである。 (1)『方言音声調査報告書』(「東日本に残るオ段長音開合現象」大橋純一執筆、「屋久島・尾之間方言の調査報告」木部暢子執筆、「方言語彙用例の音声化-山形県三川町方言・岩手県三陸町方言-」佐藤亮一執筆、「奈良田・秋山郷・隠岐五箇方言の音声・音韻」屋名池誠執筆、「鹿児島方言語彙集」木部暢子執筆) (2)『信越国境秋山郷方言談話資料』馬瀬良雄収録文字化・CD付き(特異な方言的特徴を有することで知られる秋山郷で1970年に収録した土地の古老による会話を文字化し、標準語訳を付けたもの) (3)『長塚節「土」会話部分の茨城方言による朗読』宮島達夫編・CDとCD-ROM付き(茨城方言で書かれた同書の会話部分を茨城県出身の宮島氏が方言音声で朗読し、標準語訳を付けたもの)
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Research Products
(27 results)
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[Publications] 佐藤亮一: "日本語方言音声研究の課題"音声研究. 第4巻第3号. 16-17 (2000)
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[Publications] 佐藤亮一: "方言の社会言語学"別冊國文學. 53号. 176-179 (2000)
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[Publications] 佐藤亮一: "現代日本語の発音分布"現代日本語講座(明治書院). 第3巻. 20-39 (2002)
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[Publications] 屋名池 誠: "(書評)釘貫亨著『古代日本語の形態変化』"国語学. 51巻1号. 116-124 (2000)
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[Publications] 屋名池 誠: "縦書き・横書きの日本語史"図書(岩波書店). 627-640号. (2001,2002)
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[Publications] 木部暢子: "鹿児島方言に見られる音変化について"音声研究. 第5巻第3号. 42-48 (2001)
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[Publications] 佐藤亮一: "方言語彙用例の音声化-山形県三川町方言・岩手県三陸町方言"消滅する方言音韻の緊急調査研究. 85-118 (2003)
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[Publications] 屋名池誠: "奈良田・秋山郷・隠岐五箇山方言の音声・音韻"消滅する方言音韻の緊急調査研究. 119-164 (2003)
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[Publications] 木部暢子: "屋久島・尾之間方言の調査報告"消滅する方言音韻の緊急調査研究. 34-84 (2003)
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[Publications] 木部暢子: "鹿児島方言語彙集"消滅する方言音韻の緊急調査研究. 165-246 (2003)
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[Publications] 大橋純一: "東日本に残るオ段長音開合現象"消滅する方言音韻の緊急調査研究. 1-33 (2003)
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[Publications] 木部暢子: "比較方言学"21世紀の方言学(国書刊行会). 101-113 (2002)
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[Publications] 木部暢子: "中種子方言のアクセント"種子島方言辞典(武蔵野書院). 25-36 (2001)
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[Publications] 木部暢子: "中種子町方言のアクセント-助詞・助動詞-"筑紫語学論叢(風間書院). 449-465 (2001)
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[Publications] 木部暢子: "方言研究への招待-発音・アクセントの調査入門-"月刊言語. 30巻2号. 114-119 (2001)
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[Publications] 木部暢子: "方言研究への招待-方言研究入門-"月刊言語. 30巻1号. 102-107 (2001)
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[Publications] 木部暢子: "甑島方言の音声の特徴について-概説と語彙資料集-"日本語の消滅に瀕した方言に関する調査研究. 125-179 (2001)
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[Publications] 屋名池 誠: "横書きの成立-日本語表記のエポック"東京女子大学比較文化研究所紀要. 64巻. 23-40 (2003)
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[Publications] 木部暢子: "鹿児島の暑さと湿度のことば"日本語学. 21巻8号. 55-62 (2002)
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[Publications] 木部暢子: "方言のアクセント"朝倉日本語講座. 10巻. 50-67 (2002)
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[Publications] 佐藤亮一: "生きている日本の方言"新日本出版社. 190 (2001)
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[Publications] 佐藤亮一: "方言の地図帳"小学館. 388 (2002)
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[Publications] 木部暢子: "西南部九州二型アクセントの研究"勉誠出版. 520 (2000)
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[Publications] 佐藤亮一(編): "消滅する方言音韻の緊急調査研究"大阪学院大学情報学部. 250 (2003)
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[Publications] 宮島達夫(編): "長塚節「土」会話部分の茨城方言による朗読"大阪学院大学情報学部(CD, CD-ROMつき). 95
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[Publications] 馬瀬良雄(編): "信越国境秋山郷方言談話資料"大阪学院大学情報学部(CD・付き). 109 (2003)
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[Publications] 佐藤亮一: "都道府県別全国方言小辞典"三省堂. 255 (2002)