2001 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア出版文化の研究-学問領域として書誌・出版の研究を確立するために-
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12054101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
磯部 彰 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90143841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
勝村 哲也 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50066411)
尾崎 康 帝京大学, 文学部, 教授
大塚 秀高 埼玉大学, 教養学部, 教授 (30126007)
中嶋 隆藏 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10004061)
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Keywords | 調整班代表者会議 / 出版委員会 / 広報委員会 / 東アジア善本叢刊 / ニューズレター / 研究集会 / 国際シンポジウム / 評価委員会 |
Research Abstract |
研究全体に対する活動としては、調整班を組織して代表を選び、研究活動を円滑に進めるため調整班代表者会議を開いた。また、出版委員会及び広報委員会を設け、東アジア善本叢刊、ニューズレタ-の編刊に向けた協議を行なった。そして、研究の中心として、研究集会を2回、国際会議(文部科学省国際シンポジウム経費)の運営に力を尽した。 平成13年度より、計画研究及び公募研究が総括班研究活動とともに活動を開始したので、その方面の研究活動を円滑に運ぶべく、主体的に指示・取りまとめを行なった。全員参加の研究集会を東京(6月16・17日)及び米沢・京都(10月20・21日)で2回開催し、アジア・欧米の研究者を招いた国際シンポジウム及び学会を1回、東京(12月7日〜11日)で古典籍史展示会を催しつつ実施した。当日、古典籍史パンフレットを作成し、一般の市民に我々の活動が理解しやすいようにした。国際学会における研究発表は、平成14年2月〆切の国際学会記念論集として、後日出版することとした。他方、国際学会の2回目は富山で、3回目は仙台で、4回目は東京で実施することを決めた。富山市で開催の国際学会は富山市の後援を、仙台で開催予定の国際学会は、仙台市及びインテリジェントコスモス財団の助成を受けることが決定し、市民向けに仙台市博物館で東北大学所蔵典籍展を開催するこが企画されたので、本件に関して博物館及び東北大学附属図書館と交渉に入った。東京では、東京国立博物館東洋館で古典籍展開催を研究メンバーを通して打診中である。東アジア善本叢刊については、第2集では、かねてから世界の研究者が閲覧を熱望して叶わなかった東京台東区立書道博物館蔵の中村不折旧蔵西域印刷文書コレクションの保存と初紹介を目指したないようとすることとし、台東区及び書道博物館と協議中で、次年度に共同予備調査を行なうまでに来ている。日光輪王寺の天海蔵については、8月に宝物殿側と交渉を持ち、なお今後協議して行くこととなった。ニューズレターについては、広報委員会を通して第2号を平成14年2月に、第3号を平成14年4月に発刊すべく、その最終調整に入っている。平成13年度の研究全体の総括は、2月15日にメンバー全員から報告書を提出してもらい、それを冊子とした後、評価委員会の委員の先生方へ送り、その資料などを材料として本年度はアンケート形式で外部評価をいただく手はずを整えた。評価委員による評価結果は、次年度のニューズレター第4号(平成14年9月刊予定)に掲載することとした。今年度、研究メンバー共通資料として、フランス宣教師中国関係写本コレクション、トンパ文字写本、五山版などめ特殊資料を購入している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 磯部 彰: "文部科学省科学研究費特定領域研究(A)<東アジア出版文化の研究>研究成果 唐僧取経図冊"二玄社. 72 (2001)
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[Publications] 磯部 彰: "第1回 東アジア出版文化に関する国際学術会議 古典藉史展示会解説図録"文部科学省科学研究費特定領域研究(A)<東アジア出版文化の研究>「東アジア出版文化の研究」総括班. 66 (2001)
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[Publications] 磯部 彰(編): "ニューズレター『ナオ・デ・ラ・チーナ』第2号"文部科学省科学研究費特定領域研究(A)<東アジア出版文化の研究>「東アジア出版文化の研究」総括班. 111 (2002)