2002 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア出版文化の研究 ―学問領域として書誌・出版の研究を確立するために―
Project/Area Number |
12054101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
磯部 彰 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90143841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 隆藏 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10004061)
勝村 哲也 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50066411)
尾崎 康 帝京大学, 文学部, 教授 (80051340)
大塚 秀高 埼玉大学, 教養学部, 教授 (30126007)
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Keywords | 第4回研究集会 / 調整班主催学会 / 「出版とさし絵」シンポジウム / 富山国際学会 / アジアむかしの本のものがたり展 / 平成13・14年前半期報告書 / 東アジア善本・底本選定プロジェクト / 東アジア出版事典作成準備プロジェクト |
Research Abstract |
総括班会議を通して調整班代表者との連絡を密にして、組織運営に当たり、5月に第4回研究集会(仙台)を開催した。総括班では、研究会の活性化を図るべく、研究項目(A)〜(G)各調整班主催の研究会の実施と援助をした。その結果、8月には(C)出版環境・(D)出版文化研究班の本郷学会及びくりこま学会、11月には(E)出版政策研究班の天理学会、及び(G)出版情報研究班の烏丸学会、12月に(A)出版機構(B)出版物研究班の青葉学会そして2003年2月に(F)出版交流研究班の鴨川学会が開催され、国内外の研究者によって東アジア出版研究が行なわれた。各学会では、研究発表とは別に、総括班から提示された研究項目内における共同研究の進め方も議論され、個別研究から後半の集体研究への展望を出すことに努めた。総括班は内外の研究情報の交換を図るため、第2回東アジア出版文化に関する国際会議を富山市で開催し、「出版とさし絵」というシンポジウムを行なった。同時に市民向けに東アジア出版史を実物によって展示説明する「アジアむかしの本のものがたり」展を開き、多数の参観者に研究成果の還元を行なった。総括班の刊行物として企画準備中の書道博物館中村不折旧蔵西域資料について、東アジア善本叢刊第2集以下に収める合意形成を行った。9月には、本研究領域の中間評価のヒヤリングが実施され、領域目標への達成度に改善が必要であるという助言を得、後半の研究のために、組織を一部手直しすることとなった。この結果、総括班主導による「東アジア善本・底本選定プロジェクト」、「東アジア出版事典作成準備プロジェクト」を発足した。また、研究項目の枠をこえた取り組みとして、モンゴル出版文化研究、近現代東北アジア地区出版史研究などの合同調査研究班を設けることとした。平成15年1月には、前半期の研究成果を集め、報告書とした。
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Research Products
(1 results)