2003 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア出版文化の研究―学問領域として書誌・出版の研究を確立するために―
Project/Area Number |
12054101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
磯部 彰 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90143841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 秀高 埼玉大学, 教養学部, 教授 (30126007)
若尾 政希 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (80210855)
三浦 秀一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80190586)
鈴木 信昭 富山大学, 人文学部, 教授 (50206512)
新宮 学 山形大学, 人文学部, 教授 (30162481)
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Keywords | 第5回研究集会 / 東北大学名品展 / 東アジア出版文化講演会 / 仙台市博物館 / 第3回国際学術会議 / 嘉靖年間の出版 / 東アジア出版文化研究セミナー / 市民フォーラム |
Research Abstract |
6月に九州大学にて、総括班主催第5回研究集会を開催して、新メンバーを含めた研究会及び意見交換会を実施した。その一方、調整班(A)〜(G)の各研究会実施と運営に協力し、5回に及ぶ調整班研究会の開催にこぎつけた。また、研究項目やメンバー及び所属を越えた特別プロジェクトの策定に尽力し、有志によって「書物・出版と社会変容」研究会が発足し、5回の研究会を実施したのに対し、領域内外の研究者に呼びかけをするなどした。一方、「第4回海外所蔵日本資料データベース会議」「東アジアの社会変容と国際環境」といった領域外にあった研究会も共催し、次年も支援して行くこととした。この他、「紙と保存」プロジェクト、「無窮会図書館調査」プロジェクトなど、いくつかの特別研究会の設立準備に着手している。総括班としても、目標達成のため、東アジア善本研究部会を立ち上げ、第5回の研究調査会を実施し、10月31日から仙台市博物館と共催した展覧会「国宝<史記>から漱石原稿まで-東北大学附属図書館の名品-」の図録を兼ねた解題図冊を出版した。この展覧会では、2回に亘って市民向け東アジア出版文化講演会を博物館と共催する一方、東北大学附属図書館とも共催で「明治大正期の文人と中国文人」展も開催し、パンフレットを作成した。展覧会は、東アジア出版文化展であったが、約1万3千人が入場し、研究成果公開としては一定の評価を得た。展覧会の開催中、第3回東アジア出版文化に関する国際学術会議を仙台で開催し、世界11ヶ国の研究者と明の嘉靖年間の出版に的を当てた討論会を実施した。今回、初めての試みとして、国際学会に先立ち、東アジア出版文化研究セミナーを実施し、国内に留学している外国の若手研究者の本テーマでの育成も図った。また、市民フォーラム「明治大正期の根岸町子規庵界隈とその後」を実施し、近代日本と地域文化及び出版のかかわりについての啓蒙活動をした。
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Research Products
(1 results)