2004 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア出版文化の研究-学問領域として書誌・出版の研究を確立するために-
Project/Area Number |
12054101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
磯部 彰 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90143841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 文京 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60127074)
若尾 政希 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (80210855)
大塚 秀高 埼玉大学, 教養学部, 教授 (30126007)
鈴木 信昭 富山大学, 人文学部, 教授 (50206512)
高山 節也 二松学舎大学, 東アジア学術総合研究所, 教授 (80136580)
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Keywords | 共同研究 / 個別研究 / 新学問領域設定 / 数値目標 / 総括班の統轄 / 国際シンポジウム / 研究集会 / 特別プロジェクト |
Research Abstract |
本年度は最終年度に当たるため、総括班及び調整班、そして研究協力いずれの部門でも成果がまとめられるような形で共同研究を進めた。まず、総括班主催の第6回研究集会を那覇市で開催し、参加メンバー全員が研究のとりまとめを兼ねた報告を設けるとともに国内で活躍する外国人研究者を招き、組織外からの出版文化に関する研究発表を求めた。この成果の全貌は、ニューズ・レター8号に校閲を施して公表した。また、国際シンポジウムの成果を主とする『東アジア出版文化研究 こはく』を刊行した。総括班とは別に調整班研究項目(A)〜(G)各班も独自の研究を開催しているが、総括班はその研究活動を多方面で支え、各研究項目に対する認識が深まるように班代表を通して研究マネージメントを行なった。この結果として、調整班は各研究項目に則した共同研究を推し進め、各項目ごと担当のニューズレター特集号と報告書をまとめるに到った。総括班では、研究項目という縦型の活動とは別に、研究項目やエリアを越えた横断的な研究を特別プロジェクトとして立ち上げ、組織外の研究会や研究者と共同で資料の保存プロジェクト研究会、情報やデータ処理プロジェクト研究会などを主催し、本領域の学問対象の拡大と研究層の拡充を図った。この他、大倉集古館などの資料館などとも相互協力体制を構築した。同時に、本研究領域の活動が多くの人々の眼に触れるように、研究会案内やメンバーの成果などをホームページに逐次アップデートし、情報の共有化を進めた。出版物としては、台東区立書道博物館蔵中村不折旧蔵禹域出土墨書集成(東アジア善本叢刊2集)や東アジア出版文化研究資料II集を刊行し、成果の社会的還元と貴重資料の保存という目標を果たした。東アジア善本選定や東アジア出版文化事典の準備作業も、継続的に行なった。
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Research Products
(7 results)