2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12209001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井原 康夫 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60114386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三品 昌美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80144351)
辻 省次 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70150612)
津本 忠治 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50028619)
塚田 稔 玉川大学, 工学部, 教授 (80074392)
丹治 順 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10001885)
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Keywords | 神経発生 / ガイダンス分子 / 神経伝達 / 膜内切断 / ガンマセクレターゼ / SBMA / 去勢 / 運動前野 |
Research Abstract |
各班における特に顕著な成果として以下のようなものが挙げられる。 A01脳虚血ラットにおいて、虚血損傷に応答して脳内の神経前駆細胞が増殖・分化し、失われたCA1錐体ニューロンを再生すること、この再生ニューロンが機能的な神経回路を形成し、虚血によって障害される海馬依存性の学習機能の回復に貢献することを明らかにした(中福)。 A03γSecretaseの性質の一端の解明(井原)。Day 1ラット脳より調製した膜画分を用いてCTFγを産生させ、精製しシークエンスをおこなった。その結果、CFTγとしてはCTF41-99またはCTF43-99ではなく、CTF49-99,50-99(後者が大部分)の2種類の断片が同定された。Notch1はやはりPS-dependent cleavageを受けることが分かっているが、この場合の切断も膜内にはいって数残基の部位でおこっている。この事実は、膜の真ん中におけるγ切断が、上記の切断(ε切断と呼ぶことにする)とは異なる、ことを示唆する。 A04祖父江は,チキン-βアクチンプロモーターの調節下に,24ないし97のCAGリピートを有するヒトAndrogen receptor (AR)を発現するトランスジェニックマウスを作製した.このうち,97リピートを発現するマウスでは,オスで表現型が重症化することを見出した.この雄AR-97Qマウスに対して去勢をする,あるいはテストステロン分泌抑制効果を有するLHRHアナログであるLeuprorelinを投与する実験を行ったころ,Leuprorelinを投与した雄AR-97Qマウスでは,去勢マウスと同様に,症状の著明な改善が認められた。現在Leuprorelinの臨床応用をめざしている. B02 1)丹治は、高次運動野と前頭前野の機能に関して重要な成果を得た。a)動作プログラミングにおける複数情報の統合を行う場として運動前野背側部の機能を同定した;b)大脳頭頂葉の5野において、動作回数を表現する細胞活動を多数見つけた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Qi Y, Morishima-Kawashima M, Sato T, Mitsumori R, Ihara Y: "Distinct mechanisms by mutant presenilin 1 and 2 leading to increased intracellular levels of amyloid β-protein 42 in Chinese hamster ovary cells"Biochemistry. 42. 1042-1052 (2003)
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[Publications] Ohshima M, Hata Y, Ichisaka S, Wakita M, Fukuda M, Kameyama K, Tsumoto T: "Chronic electrical stimulation of afferents from one eye changes ocular dominance of visual cortical neurons in kittens"J Neurophysiol. 88. 2147-2151 (2002)
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[Publications] Arai A, Tanaka K, Ikeuchi T, Igarashi S, Kobayashi H, Asaka T, Date H, Saito M, Tanaka H, Kawasaki S, Uyama E, Mizusawa H, Fukuhara N, Tsuji S: "A novel mutation in the GNE gene and a linkage disequilibrium in Japanese pedigrees"Ann Neurol. 52. 516-519 (2002)
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[Publications] Tokuoka H, Yoshida T, Matsuda N, Mishina M: "Regulation by glycogen synthase kinase-3beta of the arborization field and maturation of retinotectal projection in zebrafish"J Neurosci. 22. 10324-10332 (2002)
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[Publications] Isoda M, Tanji J: "Cellular activity in the supplementary eye field during sequential performance of multiple saccades"J Neurophysiol. 88. 3541-3545 (2002)
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[Publications] Takahashi S, Sakurai Y, Tsukada M, Anzai Y: "Classification of neuronal activities from tetrode recordings using independent component analysis"Neurocomputing. 49. 289-298 (2002)