高校と大学のアーティキュレーションに寄与する新しい大学入試についての実践的研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12301014
• Research Institution: Tohoku University
• Principal Investigator: 夏目 達也 東北大学, アドミッションセンター, 教授 (10281859)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 柳井 晴夫 大学入試センター, 教育開発部, 教授 (60010055) ; 鳴島 甫 筑波大学, アドミッションセンター, センター長・教授 (30198395) ; 柴田 洋三郎 九州大学, アドミッションセンター, 副学長・教授 (90037482) ; 倉元 直樹 東北大学, アドミッションセンター, 助教授 (60236172) ; 鈴木 誠 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター入学者選抜企画研究部, 助教授 (60322856)
• Keywords: AO入試 / 高校教育と大学教育の接続 / 大学入学者選抜 / 入試改革 / 大学入試問題 / アーティキュレーション / 学力 / 意欲

Research Abstract

平成11年度に東北大学、九州大学、筑波大学にアドミッションセンターが発足した。平成12年度に北海道大学に高等教育総合開発センター入学者企画研究部が発足した。これらの部局では、AO入試の企画・実施を担当するとともに、大学入試について大学の立場から研究を行っている。本研究では、主に国立4大学の大学入試研究組織と大学入試センター研究開発部が協力し、平成12年度から(北大からは平成13年度より研究分担者として参加)高校と大学のスムーズな接続という観点から、現在の我が国における大学入試のあり方について調査、研究を行ってきた。具体的には、
(1) 高校と大学のアーティキュレーションに関する実態調査
(2) 諸外国の入学者選抜に関する調査
(3) 菓北大学、九州大学、筑波大学、北海道大学のAO入試結果の分析
(4) 日本における入試の実態調査
(5) 入試改革に関する意識調査
等が研究課題である。
2年度目となる今年度は、.平成13年度にAO入試を行った大学に対して、,アンケート方式による実情調査を行った。ここ1年のAO入試の広がりとその特徴がデータにより裏付けられた。また、韓国の大学入学者選抜を調査した。ソウル、及び、地方都市の7大学を訪問したが、各大学とも2002年度導入予定の新しい大学入試制度を先取りし、それぞれの事情の下に新しい制度に適応する努力をしていた。さらに、本研究に参加の各大学・機関のAO入試等に関する個別の研究を加え、本年度の研究成果をまとめた中間報告書を近々発表の予定である。

Research Products

• [Publications] 武谷峻一: "九州大学「21世紀プログラム」のAO選抜について"大学入試フォーラム. 24. 14-20 (2001)
• [Publications] 倉本直樹, 鈴木誠: "ニュージーランドにおける大学入学者選抜の動向について"日本高等教育学会第4回大会発表要旨集録. 80-83 (2001)
• [Publications] 倉本直樹, 川又政征: "高校調査書の研究-「学習成績概評A」の意味"大学入学者選抜研究連絡協議会 第22回大会研究発表予稿集(取扱注意). 73-78 (2001)
• [Publications] 阿部和厚: "北海道大学のアドミッションセンターについて"大学入試フォーラム. 24. 8-13 (2001)
• [Publications] 荒井克弘: "戦後の学習指導要領の変遷と大学入試"大学入試フォーラム. 24. 35-41 (2001)