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2001 Fiscal Year Annual Research Report

建材表面の水分子層を考慮に入れた有機物質の発生機構

Research Project

Project/Area Number 12305033
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

藤井 修二  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科(情報環境学専攻), 教授 (60126282)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 一  (株)テクノ菱和, 技術本部技術開発研究所, 主任
湯淺 和博  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科(情報環境学専攻), 助教授 (90230606)
Keywords有機物質 / 発生機構 / 表面水分量 / 湿度
Research Abstract

本研究では室内材料から発生する有機物質と環境中の湿度の関係、すなわち表面における有機物質と水分の相互作用に関して考察することにより、湿度の要素を加味した発生機構について解明することを目的としている。まず、材料発生チャンバー内の環境中の湿度を制御しながら、ガスクロマトグラフィ(GC)によりその発生量・発生速度について測定を行った。環境中の水分による発生への影響は、表面上における水分子層の形成に大きな関係があるものと推定し、材料表面における水・および有機物質の挙動を追跡することが重要と考えている。これは表面から空間中に飛び出る有機物質を追うことにより、発生機構の解明へとつながるものである。
昨年度までは発生ガス試験チャンバーを用いて、単高分子材料から発生する有機物質の湿度による発生量の変化について検討を行い、湿度により何らかの影響が見られ、発生量が増加し、またその挙動についても興味あるデータを取得することができた。
本年度は、材料表面上における水分子層と有機物質の定量的な把握を目的とした。有機物質の発生には、材料表面における脱着が支配的であることが、筆者らの研究で解明している。そして、湿度の変化は周囲空間中の水分子が関与していることから、表面上での水分量について本年度購入したFT-IRシステムにより、表面での物質の濃度変化をモニタリングした。結果として、発生ガス挙動と表面水分の挙動には、空気中の湿度を変化させた場合に多くの類似する点が見られた。これより建材から発生する有機物質は、空気中の湿度上昇により長期的には建材内部の水分量が効いてくるものの、過渡的な現象については表面上の水分の挙動を考慮に入れることが重要であることが明らかとなった。今後は、材料中の水分および表面における水分の濃度による有機物質の建材内部拡散係数および表面脱離率について検討することが重要であると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 新田潤平, 藤井修二, 鍵直樹, 田村一: "建材表面の水分に着目した揮発性有機化合物の発生挙動"空気清浄とコンタミネーションコントロール. 20. (2002)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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